入れ歯やロウ義歯をスキャンして、入れ歯を作る事がデジタルデンチャーの肝だと言えます。

コピーデンチャーを基軸として、印象や噛み合わせを取得、確認作業をしていきます。

コピーデンチャーは、3Dプリンターで出力します。

コピーデンチャーは、旧義歯、途中の試適用の義歯、使うことのできる仮義歯として「痛くない・噛める義歯」を作る上の順調な途中経過を探る試着のような工程です。

①3Dプリンター:コンピューター上で作られる、仮想空間の入れ歯を現実のものにする。

②スキャン:現実の入れ歯をコンピューターに取り込むスキャン過程 

これが両輪です。
(3Dプリンターは、別の機会にお話しします。)

では、コンピューターに取り組む際の工夫についてお話しします。

入れ歯をスキャンするは難しいです。

歯のある部分は、凸凹がはっきりしていますから、すぐに認識します。

しかし、つるっとしていて薄い上顎部分は、2mmしかない為、穴が空いてき、このようになってしまいます。

そこで「ひと工夫!」

白いプラスチックで突起をつけます。

光で硬化します。




このような突起を裏表につけて、撮影の続きをします。




初めは、誤認識しますが
撮り続けると、徐々に正しく認識します。




ブレていた点上の突起が、ハッキリとしています。

実際の突起が、7個。画像でも7個。数があいました。ほっ。

こうやって、肝になるコピーデンチャーは、認識されます。

これは、治療用のスキャナーを使用した入れ歯のコピーの取り方です。

技工室用では、別のやり方をします!

次回のブログでお話しします。

全ては、患者さんの笑顔の為に・・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科