~新人教育は、まず“卵”から始まる~

4月から新しいスタッフが加わり、今日はみんなでクレスタルアプローチの実習を行いました。

今回使ったのは、なんと「卵の殻」。

一見すると歯科とは関係なさそうですが、この卵の殻と薄皮が、上顎洞底挙上術(クレスタルアプローチ)の練習にとても適しているのです。

まずはピエゾ(超音波骨切削機で開窓)

ピエゾサージェリーを使い、卵の殻に直径約5mmの穴を開けます。

殻は骨、その内側の薄皮はシュナイダー膜(上顎洞粘膜)に見立てています。

力を入れ過ぎると簡単に破れてしまうため、繊細なタッチが必要です。

研修医も最初は恐る恐るでしたが、徐々にコツを掴んでいきました。

先輩ドクターは、2度目3度目なの やっぱり上手い!

K2システムで薄皮を剥離

穴を開けた後は、K2システムを使用して卵の薄皮を少しずつ剥離していきます。

実際のクレスタルアプローチでも同じですが、

「押す」のではなく、
「天井の薄皮を剥がす」

という感覚が大切です。

薄皮が破れないように周囲から丁寧にスペースを広げていくと、卵の中に小さな空間ができてきます。

この空間こそ、将来インプラントが入るためのスペースです。

この空間がインプラントを入れる空間になります。

技術は座学だけでは身につかない

インプラント外科は知識も大切ですが、それ以上に手の感覚が重要です。

・どれくらいの力で触れるのか
・どこまで押して良いのか
・破れる前の感触はどんなものか

こうした感覚は教科書だけでは学べません。

だからこそハートフル歯科では、実際に手を動かしながら学ぶ時間を大切にしています。

ワイワイ学ぶ文化

今回の実習も、みんなでワイワイ盛り上がりながら行いました。

「破れたー!」

「先生、これ合ってますか?」
「おぉ、きれいに剥がれてる!」

そんな声が飛び交いながら、自然と技術が身についていきます。

真剣な中にも笑顔がある。

これもハートフル歯科の教育の特徴かもしれません。

未来のオペにつながる一歩

卵の殻に穴を開けているだけに見えるかもしれません。

しかし、その先には患者さんの骨を守り、上顎洞を傷つけず、安全にインプラント治療を行う技術があります。

「成功体験の積み重ねで成長する。」

小さな卵から始まる大きな学び。

各学年の人が、それぞれのステージで成長しています。みんなの未来が、楽しみです。

ハートフル歯科の外科修行は、まず卵から。

やがて本物の手術で患者さんを助けられるようになるために、今日も一歩ずつ練習を積み重ねています。

下田孝義
医療法人社団徹心会ハートフル歯科