ABOUTジルコニア治療とは
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セラミックとジルコニアは、
どちらも歯科治療で使われる審美性の高い材料ですが、
構造と特性に違いがあります。
セラミックはガラスや長石の成分を主とした素材で、
天然歯に近い透明感や美しさが特徴ですが、
衝撃に弱いところがあり、破折リスクがあります。
一方、ジルコニアは酸化ジルコニウムという非常に硬い
素材を用いており、強度と耐久性に優れています。
歯科治療で使用される、セラミックとジルコニアは、
どちらも金属を使わない審美修復物ですが、
素材の性質と用途に明確な違いがあります。
| セラミック | ジルコニア | |
|---|---|---|
| 審美性 | ◎ | ○ |
| 透明感 | ◎ | △ |
| 強度 | △ | ◎ |
| 耐久性 | ○ | ○ |
| ブリッジや臼歯への適応 | ○ ブリッジは破折の可能性 | ○ |
| 金属アレルギー | ○ | ○ |
| 色調再現 | ◎ | ○ |
| 価格 | △ 自費治療 | △ 自費治療 |
| 咬合力の強い方への適応 | ✕ | ○ |
| 審美的部位への対応 | ◎ | △ セラミックに比べると劣る |
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通常のセラミック(e-max.など)は、ガラス成分を多く含み、透明感が高く自然な歯の色調や質感に非常に優れた素材です。
その一方、強度は約400Mpaと比較的低くブリッジにも使用することができますが、使える範囲が限られており、奥歯のブリッジは適応外となっています。
一方でジルコニアは酸化ジルコニウムを主成分とする非常に硬い素材(約1200Mpa)で、耐久性に優れ、咬合力の大きな部位にも安心して使用できます。
従来のジルコニアは審美性に劣るとされていましたが、透明性の強いジルコニア(4Y/5Y)の登場により、透明感と色調再現性も大きく改善されました。簡単に言えば、
・審美性重視
・長期的安定重視
⇨セラミック(e-max.)
・強度・耐久性重視⇨ジルコニア
という使い分けが基本となってきますが、ジルコニアを染色することによって審美性もセラミック同様となります。 -
ORIGINAL独自のハートフル歯科式
ワンデイジルコニア治療
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ジルコニアは
審美性も
機能性も進化した
次世代の三層構造体へ従来のジルコニア(3Y)は1200Mpaという圧倒的な強度を誇る反面、透明性が低く、審美性には限界がありました。
しかし近年では4Y(900Mpa)/5Y(700Mpa)といった透明性の高いジルコニアが登場し、天然歯に近いエナメル質のような色調再現が可能になっています。
透明感に優れたセラミック(e-max 400Mpa)も選択肢の一つではありますが、破折リスクがある点が課題となっています。
そこで登場したのがハートフル歯科医院にて使用している3Yを下部に上部部に行くにつれて4Y・5Yの配置がされた三層構造の高性能ジルコニアです。
下部は高強度、上部は審美性と摩耗性に優れ、噛み合う歯へのダメージも軽減されます。
さらにドライミリングユニット(CAD/CAM機器)と専用のファーネス(焼成機)の導入によって、最短2時間での即日装着も実現可能になりました。
まさに、審美性と即時性を兼ね備えた次世代の補綴治療になっています。
FEATURESハートフル歯科式ジルコニア治療
5つの特長
従来2〜3日かかっていたジルコニアクラウン・ブリッジを、スキャンから装着まで最短2時間で完結。
朝の診療で削合すれば、当日夕方の装着も可能。
マシンによる超高速切削
ジルコニアによる強度と審美性の融合
これにより、高強度・耐摩耗性・自然な色調再現が同時に実現。
浸透着色技術で色調再現を可能に
完全内製化クオリティの一貫性
CHALLENGE
ハートフル歯科の
限界超えの挑戦
ジルコニア補綴
これは、従来1〜3日以上かかっていた治療工程を午前中に削合し、午後には装着という形で完結させることを可能にした革新的なシステムです。使用するジルコニアは、内部に高強度(3Y)、外層に審美性の高い4Y・5Yを備えた三層構造材。
自然な透過性と色合いにより、前歯にも適応可能な美しさを実現しつつ、破折リスクを大幅に低減します。
また、独自の色調設計と焼成プロトコルにより、患者一人ひとりに合わせた色再現と形態調整が即日で可能。機能性と審美性、そして即時性を兼ね備えた未来型補綴治療が、ここにはあります。
臨床レベルで安定化
もちろんドライミリングも可能となっていますが、連続して使用する際にはジルコニアの粉末が注水口や排水口に詰まったり、バー自体にも切削片が付着する事によりバーの消耗や、ミリングマシンの故障リスクが上昇し、トラブルを招きやすくなってしまいます。
しかしハートフル歯科医院では、CEREC MCXLをドライミリング専用機として徹底的に運用。
粉塵処理、ミリングタイムの最適化、ブロック素材の選定から焼成までの工程を一貫して管理する事によって臨床の現場で安定してジルコニアを提供できる事に成功しています。
この成果の背景には、3台のMCXLによる明確な役割分担、多層ジルコニアに対応した専用焼成機や焼成プログラムの導入、そして何より数千症例に及ぶ症例蓄積と試行錯誤による応用力の蓄積があるからこそです。
WHY
なぜワンデイジルコニア
は特別なのか
デジタル歯科の未来を先取りする
ハートフル歯科の挑戦
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ジルコニアをワンデーで届けるという挑戦すべては削ったその日に、
強く・美しく・
長持ちする歯を届けたい
というこだわりから。私たちハートフル歯科は、
デジタル歯科の未来を
いつかではなく、
いまここで実現しています。デジタル技術の進化が加速する中、ハートフル歯科は「未来の歯科医療は、すでに始まっている」という信念のもと、常にその一歩先を実装してきました。特に、最短2時間での即日ジルコニア装着を可能にした「ワンデイ治療」は、設備・知識・技術すべてを融合させた“応用力”の結晶です。院内完結型のラボ体制により、品質・スピード・適合の全てを自院でコントロール。さらに、色調再現のための筆着色技術や多層ブロック対応の最新焼成機の導入など、補綴精度を芸術の域にまで高めています。
EVOLUTION
e.maxからの進化
そして未来の補綴治療へ
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私がCAD/CAM補綴に本格的に取り組み始めた当初、中心にあったのはVITA社MarkⅡもしくは、イボクラ社のe.maxでした。透明感に優れ、天然歯に近い美しさを再現できる素材として、多くの患者さんに満足していただける結果 を残してきました。ただ、10年という時間の経過とともに見えてきたのが破折という問題です。特に歯ぎしりや食いしばり、生活習慣、咬合力の強い方や臼歯部では、その限界に直面する場面に遭遇するようになりました。
その中で注目したのがジルコニアでした。かつては硬過ぎるし、審美性に劣ると言われていた素材が、4Y・5Yと進化を遂げ、色調の階調や透過性が大幅に改善されたことで、強くて美しい補綴が現実のものとなってきたのです。
最後の課題は製作時間でした。高強度ゆえにミリング・焼成に時間がかかり、即日治療には不向きとされてきました。そこにこそ、私たちの挑戦の意義があります。ドライミリング専用体制の構築、ミリングスピードの最適化、高速焼成機の導入、専用ブロックの運用…。それらすべてを積み重ね、ついにジルコニアを2時間以内に仕上げるという新しい診療スタイルを確立しました。
今後、ジルコニアは単なる素材ではなく、未来の歯科医療を象徴する存在になっていくと確信しています。強度と審美性だけでなく、経年変化の少なさ、生体親和性、そしてデジタル技術との親和性。すべてを兼ね備えたこの素材は、その日のうちに、安心して噛める歯を提供する大きな力となるでしょう。
私たちの目指すのは、早くて美しいだけではありません。
未来の補綴治療に、患者さんの時間と人生の質を添えること。
それが、ハートフル歯科のジルコニア治療に込めた思いです。
すべては、患者さんの笑顔のために。 -





