フッ素イオン導入とは?
三鷹ハートフル小児歯科医院では、フッ素をイオン導入しております。
(※カムカムクラブにご入会いただいたお子さん、だ液検査後の患者様に限り無料となります)
イオン化することによって一般的な歯科医院で使用されているフッ素よりも、浸透しやすくなります。
パイオキュアーを使うことで、フッ素をイオン化するのでマイナスの電荷を帯びます。人体は逆にプラスの電荷を帯びるので、イオン化されたフッ素を取り入れやすくなります。
上の図に書いているとおり、フッ素局部塗布とフッ素イオン導入とを比べると、フッ素イオンを導入していることによる浸透割合は、なんと4倍以上になります!
フッ素イオン導入の原理
フッ素自体は単体では存在できないため、常に他の元素とくっつくことによって存在しています。
フッ素の効果とは?
フッ素の主な効果は3つあります。
① 『再石灰化の促進』
エナメル質は溶けてしまいますが、そのエナメル質を再び結晶化する動きを促進する効果があります。
② 『歯質の強化』
こどもの歯や萌えたばかりの永久歯の表面のエナメル質は大人の歯と比べ結晶が弱いんです。
その結晶の中にフッ素を入れるため安定した結晶となり、酸に溶けにくい強い結晶になります。
③ 『むし歯菌を弱らせる』
歯垢(プラーク)が作られるのを抑制し、むし歯菌を弱らせます。むし歯菌が出す酸の量を抑えることによって、むし歯になりにくい歯になります。
萌えたての永久歯は大人の歯と異なり、表面に凹凸があるので、より多くのフッ素を取り込むことができ、効果的にフッ素を使う事が出来ます。
つまり、フッ素イオンは乳歯の時期や永久歯に萌えかわる時期が一番大きな効果を得られるということなのです。
さらに、イオン導入後でもすぐに飲食ができるので、いままで食事を我慢できなかったお子さんにも嬉しい方法です。
イオン導入 文献
フッ素塗布
フッ素イオン導入法が琺瑯質の耐酸性(抗う蝕性)増強に及ぼす効果についての実験的ならびに臨床的研究[4.71MB]
小林 博 先生
フッ素イオン導入法による象牙質微細構造の変化に関する実験的研究[11.7MB]
宮吉 誠 先生
フッ素イオン導入法による永久歯う蝕予防の臨床実験的研究[221KB]
荷宮 文夫 先生・他
弗化物を局所に使用した場合における電位差の影響[658KB]
Philip L.Schlegel、Ellery C.Stowell、Clinton C.Emmerso
抜粋版
フッ素イオン導入装置「パイオキュアー」関連文献(抜粋版)[406KB]
(上記文献の抜粋版です)
- むし歯について考える
- 年齢別予防
- 治療・検査について