忙しい日、お昼を急いで食べてしまうことはありませんか?しっかり咀嚼することは大切だとわかっていても、なかなかできないものですよね。
「軟食化」で「昔の人と比べると現代人は顎が小さくなった」といわれています。しかし、研究によると、骨体最大幅や骨体基底幅は縄文人、現代人ともほぼ同じだそうです。
つまり、下顎の骨自体の大きさに大きな変化がないのに現代人は歯列幅だけが小さくなっているということです。その原因として、「奥歯本来の役割であるすり潰しながら噛む運動」つまり「臼摩運動=グラインディング咀嚼」が少なくなっていることがあげられます。
ただ噛むだけでなく、噛み方も重要で、きちんと噛めることが、歯・顎の成長、そしてきれいな歯並びに繋がっていくということです。さらに、「噛む」ことで、「だ液の分泌」「ホルモンの分泌」「脳の血流増加」が促進され、脳の活性化にも繋がると期待されています。噛むことは消化を助けるだけでなく、いろいろな役割があるのです。