だ液検査について

だ液検査を受けてみよう

だ液検査ってなに?

毎日しっかり歯みがきをしている。それなのに、なぜだかむし歯になってしまう。そんな方がいるのはなぜでしょう?
むし歯になりやすいかなりにくいか、それを分けるのは、歯みがきの回数や方法だけではありません。実は、そこには「その人のだ液がどんな性質か」が大きく影響しているのです。
だ液検査は、WHO(世界保健機構)の調査でも使われている新しい科学的検査法です。
自分のだ液の性質をよく知ることは、将来にわたってむし歯をつくらないための大きなステップとなります。一人でも多くの方に受けていただきたい検査です。

検査はどんなふうに行われるの?

5分のあいだ専用のガムをかんでいただき、その間に出ただ液を容器に出していただくだけの簡単な検査です。 検査は短時間で終わりますし、「お口の中に器具が入る」「注射をする」などの歯科医院に不慣れなお子さんが恐怖心をもつような処置はありません。また、お口の中のだ液を容器に出していただくだけなので、痛みもありません。ご安心の上、どうぞお気軽にお受けください。

興味がある!でも高いんじゃ・・・

だ液検査 母親とお子さん

だ液検査はむし歯の治療などと違い、保険外診療となります。
保険外の自費診療というと「すごく高い」というイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし当院では、「むし歯の患者さんをひとりでも少なくしたい」「患者さんに、健康な歯で幸せな毎日を過ごしていただきたい」という強い想いがあり、だ液検査はそのために欠かせないステップであるという信念をもっています。そこで、一人でも多くの患者さんにこの検査を受けていただくため、価格をおさえました。また、1回受けて終わりではなく3回で1セットとすることで、お口の健康に関心を持ち予防ケアを続ける習慣を患者さんが身につけるお手伝いをさせていただきます。

だ液検査の効果ってなに?

だ液に「お口の中にいる細菌の繁殖をおさえる」という働きがあることは、比較的よく知られていますね。しかし、だ液の役割はそれだけではありません。下の図を見てみましょう。

知ってる?だ液のパワー

食べ物を食べると、お口の中は酸性になります。酸は歯の表面のミネラルを溶かしてしまうため、これは歯にとってとても良くない状態です。

酸性になってしまったお口の中を中性に戻してくれるのが、だ液です。
むし歯にならないために、だ液がどれだけ重要な役割を果たしているか、これでおわかりいただけるのではないでしょうか。
しかし、すべての人のだ液がこのような役割を完璧に果たしているなら、むし歯になる人はもっと少ないはずです。実際には、「だ液の量が少なくお口の中が中性に戻りにくい」「だ液がむし歯菌に抵抗する力が弱い」など、なにかしらの弱点がある場合が多いのです。また、これらの弱点はなかなか自分で気づくことができません。弱点がわかれば対策が打てますが、わからなければ手の打ちようもなく、どんどんむし歯になっていってしまいます。
だ液検査を受けると、ご自分のお口の健康状態やむし歯の危険性を、詳しく正確に知ることができます。知ることは予防の第1歩であり、大きな1歩となります。

また、検査結果を拝見することで、治療・予防のプロであるスタッフたちが、ひとりひとりの患者さんに合わせたきめ細かいケアやアドバイスをできるようになります。
「知ること」に「プロの力」が加われば鬼に金棒、ぐっと効果的なむし歯予防が可能になります!

検査をすることで何がわかるの?

だ液の(多いか少ないか)や性質(むし歯菌に対する抵抗力は強いか弱いか)のほか、お口に住みついているむし歯菌がどれくらいいるのかなど、だ液を細かく調べることで、

  • あなたのお口の中の現在の状態は、どれくらい健康か
  • あなたが今後むし歯になる可能性は、どれくらい高いか
  • あなたがむし歯にならずお口の中を健康に保つために、必要なケアはどんなものか

といった、「いま」だけでなく「これから」のためにも重要なたくさんの情報を知ることができます。