食べ物を食べると、お口の中は酸性になります。酸は歯の表面のミネラルを溶かしてしまうため、これは歯にとってとても良くない状態です。
酸性になってしまったお口の中を中性に戻してくれるのが、だ液です。
むし歯にならないために、だ液がどれだけ重要な役割を果たしているか、これでおわかりいただけるのではないでしょうか。
しかし、すべての人のだ液がこのような役割を完璧に果たしているなら、むし歯になる人はもっと少ないはずです。実際には、「だ液の量が少なくお口の中が中性に戻りにくい」「だ液がむし歯菌に抵抗する力が弱い」など、なにかしらの弱点がある場合が多いのです。また、これらの弱点はなかなか自分で気づくことができません。弱点がわかれば対策が打てますが、わからなければ手の打ちようもなく、どんどんむし歯になっていってしまいます。
だ液検査を受けると、ご自分のお口の健康状態やむし歯の危険性を、詳しく正確に知ることができます。知ることは予防の第1歩であり、大きな1歩となります。
また、検査結果を拝見することで、治療・予防のプロであるスタッフたちが、ひとりひとりの患者さんに合わせたきめ細かいケアやアドバイスをできるようになります。
「知ること」に「プロの力」が加われば鬼に金棒、ぐっと効果的なむし歯予防が可能になります!