【歯磨き指導(TBI)について】

こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、稲田英里子です。

今日は、子どもの歯磨き指導(TBI)についてお話をしていきたいと思います。

先日、10歳の男の子のお口の中を見たところ、プラークがびっしりついていて驚きました。なぜなら前回まではとても綺麗に磨かれていたからです。

保護者の方に聞いたところ、「最近、仕上げ磨きをするのを嫌がるようになってしまいました」とのこと。

確かに小学校の高学年になってくると、自立心が芽生えて仕上げ磨きを嫌がるようになる子は多いです。

しかし、自己流の磨き方ではうまく磨けない子が多いのも事実です。

そこで、次回に歯磨き指導をすることにしました。

ハートフル小児歯科医院では30分かけて歯磨き指導をします。

染め出し液を使ってプラークを染めるとこんな感じで染まりました(ご家族の了承を得て貼らせていただきます)

びっしりと汚れがついているのがよく見えますね

ここから、実際に本人にピンク色に染まった汚れを落としてもらいます。

注意するポイントは、

①手鏡を見ること

②歯ブラシはペンと同じように持つこと

(ここからは体験してみてください)

そして一通り教えた後は、本人の納得するまで磨いてもらいます。

ポイントをまとめた紙をお渡しして、その日は終了。

1ヶ月後、再度染め出した結果をご覧ください。

別人のようですね!!!特に上の前歯。

(こんなに染まらなくなることあるんだ!と思って私の方が驚きました)

もちろん、細かい汚れについてはこの日再度指導しています。

これからはこの磨き方がキープできるかどうかよくチェックしていきます。

この子のようにあっという間に磨けるようになる子もいれば、何回か指導を繰り返すことでやっと磨けるようになる子もいます。人によって成長のスピードは様々なので、その子に合ったペースで指導していきます。

虫歯予防は、歯科医院に来ることも大事だけれど、自分で綺麗に磨けるようになることが一番です!

皆さんのお口の中の健康のために、お手伝いさせてくださいね。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科