お子さんのお口の“機能“は正しく発達していますか?
こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。
口腔機能発達不全症という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
漢字ばかりで、難しい言葉のように感じます。
2018年に新しい病気として分類されたため、まだ聞いたことがない方が多いと思います。
・口腔機能発達不全症の症状は?
みなさんのお子さんに、次のような症状に心当たりはありますか?
ご飯を食べるのに他の子より時間がかかる。
発音がうまくいかず、幼児語が残っている。
お口が閉じず、常にポカン口をしている。
指しゃぶり、つめ噛みなどがやめられない
歯がなかなか萌えてこない
これらの症状は、口腔機能発達不全症によるものかもしれません。
患者さんの数は多いですが、なかなか気づいていないことがほとんどです。
・放置するとどうなるの?
適切な処置がされることなく成長するとどのようになってしまうか、いくつか代表的なものを挙げてみます。
歯並びが悪くなる
顔つきにも影響が出てくる
栄養摂取が不十分になり、身体が正しい成長をしない
(引用:MORITA DENTAL PLAZA 小児口腔機能管理料について)
一度悪くなってしまった歯並びは、矯正するのに時間もお金もかかってしまいます。
トラブルが起こる前に、しっかりとした予防を行っていくことが大切です。
・病気の原因は?
お口を上手に使うことができていないことが原因です。
一言に“食べる“と言っても、食べ物をお口に入れて、咀嚼し、飲み込む運動には、とても複雑な運動が必要です。
それが食物の軟食化、タブレット使用による姿勢の悪化、コロナによるマスク生活、など様々な因子により、正しく“食べる“ことができなくなっています。
・口腔機能発達不全症かどうか不安になったら
口腔機能発達不全症には、専門的な介入が必要です。
早期に発見して良いタイミングで介入すれば軌道修正ができます。
ハートフル小児歯科は予防の歯医者さんです。お子さんの正しい成長発育の手助けをしたいと思っています。
気になる症状がある保護者の方は、いつでも相談していただけたらと思います。お待ちしています。
参考
日本歯科医学会 “口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方” 令和2年3月
https://www.jads.jp/basic/pdf/document-200401-3.pdf (令和4年9月6日)