【乳歯の抜歯について】

こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、稲田英里子です。

 

今日は子どもの乳歯の抜歯について、説明していきたいと思います!

 

小児の乳歯抜歯が必要になる理由は、

 

・乳歯と永久歯が同時に生えてしまう場合

これは、永久歯が乳歯の根っこを充分に吸収できずに変な位置から生えてしまうことによって起こります。この場合、歯並びを整えるために乳歯を抜く必要があります。

 

・あまりにも大きな虫歯で歯を保存できない場合

 

大まかにこれらの時に乳歯の抜歯が必要になってきます。(例外もあります)

 

では、乳歯を抜歯する際にはどのような手順が行われるのでしょうか。

 

①まず、歯がどの程度グラグラしているのかを確認します。

②レントゲン写真を撮影し、乳歯の根っこが永久歯に吸収されている程度や、乳歯が抜けた後に代わりとなる永久歯が存在するかを確認します。

③抜歯の準備として、まずは表面麻酔を行います。

 これは、注射の麻酔がチクッとするのを和らげるために、歯肉に塗る麻酔薬です。

 

④浸潤麻酔(注射の麻酔)を歯肉に打ちます。

※なお、歯が大きくグラグラしている場合は、注射の麻酔は省略されることもあります。

⑤麻酔が効いたら、痛みがないか確認します。

⑥鉗子と呼ばれる器具を使って歯を抜きます。

 

次に、抜歯後の注意事項です。

 

①抜歯後はガーゼを噛んで圧迫止血をします。ガーゼを口の中で10分ほど噛んだままにしましょう。

②麻酔が効いているため、間違って噛んだり(これにより腫れる可能性があります)、火傷をしたり、頬を触りすぎて傷を作らないように注意してください。

③麻酔の効果は2〜3時間続くことがありますので、感覚が戻ってから食事を摂るようにしましょう。

 

以上が小児の乳歯抜歯に関する説明でした。

もしこの記事を読んで何か質問がありましたら、気軽にお尋ねください。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科