鼻呼吸のためのあいうべ体操
こんにちは。ハートフル歯科の歯科医師、遠藤和樹です。
前回のブログで、口呼吸をする大切さをお話しさせていただきました。
では、どうやったら口呼吸のお子さんが鼻呼吸をできるようになるのでしょうか。
大切なのは舌の位置と言われています。
本来、お口の中で舌は上あごにくっついています。
舌の筋力が弱く、上顎にくっつけることができないと、口は空いてしまいます。
つまり、正常な舌の力をつけることが重要です。
そのための簡単で誰でもできる運動が「あいうべ体操」です。
やり方は簡単で、口を大きく「あーいーうーベー」と動かすだけです。
①「あー」と大きく口を開く
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
この「あーいーうーベー」の動きを4秒程度のゆっくりとした動作で、1セットとカウントします。
発音はしてもしなくても良いですが、動作は大袈裟にやってもらいます。
これを1日30セット(3分間)取り組みます。
当院では、ご飯の後に10回ずつやってもらうようにお伝えしています。
毎食後1分だけ時間を作ってもらえれば、トレーニングを続けていくことができます。
この運動によって、唇を閉じるために必要な口輪筋と、舌を上あごにつけていられるために必要な舌筋を鍛えることができます。
簡単な動きでできるのにも関わらず、口周りが意外とあったまる感覚があります。
口呼吸になっているお子さんに対して、定期的に口周りの筋力測定を行っていますが、あいうべ体操をすると2週間3週間で効果が出てくる子が多いです。
このあいうべ体操によって舌の筋力が上がると、
お口ポカンが減り、正しいお顔立ちになっていきます。
毎日続けるのが難しい方には、あいうべ体操アプリがあります。
あいうべ体操の回数をカウントするアプリです。
毎日忘れず起動して、運動をやってみましょう。
ハートフル小児歯科では、虫歯予防、歯並び予防、正常な口腔機能の発達を目指しています!