幼弱永久歯のむし歯(生えたてのむし歯に気をつけて!)
6才臼歯が生えてきて喜ぶ保護者の方。子供の健やかな成長を素直に受け止めている様子は、僕も微笑ましく一緒に喜んでいます。
しかし、喜んでいるのも束の間!
あれ?
エアーで歯肉をシューとして見ると、白いものが・・
エアーだと写真が撮れなかったり、保護者の方に見せられなかったり。
そこで、針で歯肉を避けることに。
白いものが見える・・・・
初期むし歯です。
歯肉に隠れて、汚れが取りきれていなかったと言うこと。
毎日、仕上げ磨きをしているのにと、愕然とする。
さっきまで、6才臼歯が生えてきましたね!の笑顔から、反転。
絶望の淵へ
空気が澱む。
沈黙
まだ、治療しなければならないほどではありません。
だから、タフトブラシで歯肉を避けながら仕上げ磨きをして下さい。とお願いしました。
こんな歯ブラシがあります。
歯の生え始めは、虫歯になりやすい要素が重なります。
・歯質が弱い
・歯が凸凹
・歯肉が被っている
だから、むし歯になりやすい!
「うちの子に限って」(昔の流行語)
歯が生え始めたら、むし歯予防!
この子は、定期的に通っていたから、むし歯で穴の開く前に見つけてしっかりむし歯予防!でリカバリーを狙います!
初期むし歯なら、再石灰化で削らなくても良いのです。
むし歯予防は、歯が生える前!
マイナス一才から始まり、定期的にやっていくものです。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義