こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。

先日のブログで、舌の筋力について話させてもらいました。
舌を動かす力が弱いことで、お口の昨日の発達に支障が出てくるという話でしたよね。
舌が正しい運動ができない原因に、“舌が伸びない”ことも挙げられます。

お子さんにサ、タ、ラ行の発音に違和感を感じることはありませんか?
いわゆる舌足らずの状態です。

舌を前に出してもらってください。
先端が真ん中で割れてハートのような形になっていたら、黄色信号です。

(引用:小児歯科学 医歯薬出版株式会社)

「舌小帯短縮症」という疾患になります。
舌の下に伸びるスジが太くて短いことによって、舌の可動域が小さくなるものです。


・舌の可動域が小さいと、どうなるの?
哺乳、咀嚼、発音、歯並びに悪影響が出てきます。
それぞれ複雑に関与していて、全身状態にも影響を及ぼします。
睡眠障害を引き起こしたりもするのです。

・どうやったら治るの?
お家での舌トレーニングと、歯医者での小手術です。
歯医者での処置は小学校入学前までにするのが望ましいとされています。
発音が完成する前までに舌の形を整えておくためです。

お子さんなので当然処置を怖がってしまう子もいます。
しっかりと歯医者さんの練習をしてから治療に臨んでいますのでご安心ください。

ここでもやはりトレーニングが大事になってきます。


・なんでトレーニングが必要なの?
トレーニングのみで改善する子も多いからです。
また、歯医者で舌を切ってからもトレーニングを継続しないと、短いままの位置で治癒してしまい、手術の意味がなくなってしまうからです。

舌の正体は筋肉です。筋肉は使っていかないと萎縮していきます。
動きにくい舌での生活が当たり前になっていますので、それを変えてあげないといけません。

トレーニングの種類はたくさんあります。
お子さんの年齢や成長具合に合わせて提案させていただきます。
日々の簡単な運動で、歯並び予防をしていきましょう!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科