前歯が1本だけ内側に入っている場合は「タッチスティック」
1本だけ内側に入ってしまった場合には、「タッチスティック」をオススメします。
アイスの棒みたいですが、このタッチスティックは、下の前歯に滑り止めの突起があり、そこを基準に「梃子の原理」でグイグイ!
1日3分毎日やると歯の方向も変わります。
費用は、タッチスティック代のみとなります。このプラスチックの棒で、歯並びが治ればお安いこと!
せっかくなので、皆さんの身近なお知り合いで、前歯が内側に生えてきて、あれ?内側に生えている?おかしいな?と思ったら
前歯の生えはじめの初期にグイグイする棒(タッチスティック)を紹介してあげてください。
タッチスティックを使うと、生える方向が少しづつ変わり、前歯が前方に向かって萌出するようになります。
ハートフル小児歯科では、生えかわりの時期にむし歯になりやすくなるので、定期的に衛生士さんによる清掃やフッ素による歯質強化を行っています。
乳歯が抜け始めてからは、生えかわりの時期に、“位置、方向”を特にチェックしています。
タイミングを見て、バイオセラピーの一環でタッチスティックを提案しています。
数百円のプラスチック製の棒をここ1番のタイミングで提案することが我々のお仕事です。
毎月のように、むし歯予防の為に通院してくださっているからこそ、歯並び予防のお話もタイミングよく出来るのです。
・むし歯予防は、毎日、毎月取り組みたいこと
・歯並び予防は、歯が生えてからの「顎育て」から、「見守り」へ不定期な生え替わりの中でタイミングを見て、アドバイスする必要があること
「歯育て」とは、子育ての一環で、連続性があり、終わりのないものです。
繰り返しが必要で、分かりにくいもの。
個別に対応するしかありません。
意外と複雑です。
年齢だけで判断できず、
「月齢、性別、成長の早さ」を加味して判断します。
4月生まれの女の子で成長早い子と3月生まれで小さめに生まれた成長ゆっくりな男の子では、実際には、2年程度の成長差が生まれます。
その事を踏まえて、私たち歯科医療従事者は、「歯育て」アドバイスをしています。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義