マウスピース型矯正装置(インビザライン)への思い
2006 年ハートフル歯科医院は、開業した。矯正患者第1号は、僕だった。 従来のワイヤー矯正よりもローフリクション(弱い力で矯正をする。)を売りにしていたデーモンシステ ムで矯正を始めた。「痛くない矯正装置」だと言われた。 患者も少なく、妻の経験値のたしとして、協力した。
「痛くない矯正」良い響きだった。
自分でも矯正治療をやったことがある。患者側は、初めてだった。 でも、痛い。痛い、痛い、痛い。涙が少し出た。ハンバーガーのパンも食べられなかった。 豆腐と麺だけ。
辛かった。
痛み止めの薬を飲んだ。 野菜が装置にからまった。歯ブラシすると色々と出てくる。ホント、嫌だった。唇や頬の肉が擦れる。 不満が募る。 数ヶ月後。日本に上陸したマウスピース矯正として、マウスピース型矯正装置(インビザライン)をハートフル歯科でも導入した。 それも第1号患者を受け入れた。やるしかない、必死だった。
また、痛いのかと思った。覚悟した。 もう矯正なんてやめたいと思った。しかし、矯正治療は、始めると上下で噛めなくなる。それはそうだ。 移動中は、上下がしっかり合わさらない。それを乗り越えると噛んでくる。そして、治療が終了する。 理論上そうだ。そう習った。
痛いのは嫌だ。 でも、辞められなかった。
マウスピース装置ができて来た。マウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピースを入れてみた。 少し痛い、でも。涙は、出ない。
ふっと。頭の中が晴れた。
痛くない。
食事が取れる。
痛み止め(薬)は、いらない。
痛み止めと豆腐と、麺生活から解放された。
すごい楽になった。 正直、ワイヤーでも痛みの少ないと言われるデーモンシステムとマウスピース型矯正装置(インビザライン)を二つ経験する歯科医 師は、いないと思う。
でも、経験者は、語る。 ワイヤーは、圧倒的に痛い。ワイヤーは、本当に痛い。ぎゅうぎゅう締めてつけて、歯を移動させる。 しかし、マウスピース型矯正装置(インビザライン)では、食事もはさまらない。唇や頬も刷れない。痛くない。 これ以上にない、快適な矯正装置だった。
どんどん治療は、進む。歯並びは、治っていく。
そして矯正治療は、終わった。
もうワイヤーには、戻らないと確信した。
今は、しっかり噛めて、歯並びにも自信を持っている。
患者さんにも歯を見せられるようになった。
現在のマウスピース型矯正装置(インビザライン)は、素材が進化して、スマートトラックになった。非抜歯コンセプトも固まった。 ライトによる移動の加速化も可能となった。治療計画もアウトカムシュミレーターで、術後の状態も説 明が受けられるようになった。
僕が受けたマウスピース型矯正装置(インビザライン)よりも 10 年以上経過して、進化の状況は、著しい。 デジタル化の恩恵を受けて、CAD/CAM が導入さて、カメラも3世代目に入り、精度は、向上した。む し歯検知機能も入った。
歯並びを直しながら、デジタルむし歯検診が同時に可能になった。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、CAD/CAM 治療になり、非抜歯コンセプトに包括されている。 小児矯正にも適用が広がった。
「ものつくり補助金」にも採択され、ハートフル歯科の長年のノウハウを生かした、ハートフル・マウスピース型矯正装置(インビザライン)として、革新性の高い医療であると行政からお墨付きをもらった。 マウスピース型矯正装置(インビザライン)こそ、未来型の矯正だと今は、確信している。
今後、AI が入り、さらに加速度的に進歩していくことだろう。
未来の矯正治療としてハートフル総合歯科グループとしては、遅れないように追尾していきたい。 アメリカで一番進んでいくであろう、マウスピース型矯正装置(インビザライン)。 全てを捕捉して、常に最新治療を提供していきます。
全ては、歯並びで憂鬱になっている方へ 未来への扉を一緒に開いていきましょう。
下田孝義