バイコンインプラントへの思い

バイコンインプラントへの思い

2011年3月の IDS(国際デンタルショー)に参加した。

その時に、ショートインプラントだから、安全な術式だからと友人に勧められて、バイコンのブースに行った。

当時の僕は、カムログというインプラントで困っていなかった。しかし、カムログの最短9mmというインプラントは、バイコンの最短5mmと比較すると、4mmも長く、小柄な日本人の顎の骨を考えると、短くて良いならそれに越したことはない。と考え、そのブースに立ち寄った。神の巡り合わせだと信じていますが、その時に平山社長(米国日本人歯科医師)と出会ったのです。

その時、

  • 「なぜ、先生は、カムログを使っているんだい。」
    と質問をされました。 僕は、CAD/CAM との相性の良さを話したことを覚えています。
  • 「なぜ、5mm しか掘らなくて良いと分かっているのに9mm も掘るんだい。」
  • 「スクリューインプラント(バイコン以外のインプラントの総称)のアバットメントを外すと、臭いのは、なんだと思う」
  • 「マイクロムーブメントは、良いことかな。」
  • 「初期固定って絶対に必要なのかな。」

色々質問されディスカッションをしました。ほとんどインプラント学会の受け売りだった、精一杯返答した。

でも、圧倒的に論破された。 気づいたら、3時間の自由時間の全てを使っていた。
CAD/CAM学会で参加していたので、集合時間が決まっていた。

「もっと知りたかったら、ボストンに遊びに来なさい。」と別れ際に言われた。

「僕たち、何も分からないから、本当に行っちゃいますよ。」そう返事した。

10 月、本当に行くことにした。
行ったことのない、東海岸。アメリカ。
ハワイとは、違い日本人をお客さん待遇してくれないであろう。アメリカ本国。ニューヨークの近く、怖い国アメリカ。銃の国、アメリカ。不安だらけだった。だから、一個だけお願いをした。怖いから地下鉄に乗りたくない。「空港まで迎えに来て欲しい。」と

3日間、本物のバイコンを学ぶこととなった。それが、バイコンインプラントとの出会いだった。

今は、その全ての質問にも答えられる。日本とアメリカと違う温度感。商業主義の日本のインプラント界。自分で考えることを忘れた、日本人歯科医師。 僕は理解した。

バイコンインプラントは、デジタル化対応していて CAD/CAM と連携し、インプラント周囲炎にも強い。

審美性に長け、侵襲の少ない手術術式、短いからできる手術があること。

自分自身で考えて、インプラントを選択している。もう学会の受け売りはしない。自分の頭で考え、自分の足で立つ。自分の足で歩く。

バイコンインプラントは、即時荷重できない。即時荷重とは、前歯などで手術当日歯が欲しい人には、スクリュータイプのインプラントを使用している。それ以外は、100%信頼するインプラント足り得ると思うようになった。

バイコンは、僕にとって唯一無二の存在となった。 気づいたら、日本でのインストラクターになっていた。

バイコンインプラントは、ここがすごい!

インプラントは、インプラント体と骨が、オステオインテグレーションするするから、しっかり噛める ようになることは、既に周知されていると思います。 一般的なスクリューインプラントは、骨にしっかり固定され、密着することで、骨伝導が起こり骨と結合します。 骨からの骨の添加待ちということになります。

スクリュータイプのインプラントは、告白待ちの彼って 意味合いでしょうか。骨待ちのオステオインテグレーションという表現をあえてしてみましょうか。 しかし、バイコンインプラントは、表面がアパタイトコーティングしているので、インプラント表面から骨誘導も同時に進みます。
骨側から骨伝導、インプラント側から骨誘導が行われ、新しい骨が出来てきます。

バイコンインプラントは、相思相愛のインテグレーションって感じでしょうか。
だから、初期固定がなくても骨結合が可能なのです。 骨と結合することで、インプラント体は、噛める様になります。
抜歯窩が大きいと、骨とインプラントの間の隙間が広くなってしまい、手術が難しいと言われています。
しかし、骨と相思相愛のバイコンインプラントは、そこを有効的に利用して行きます。
特別な術式が可能となっているのは、このことに由来しています。