オールセラミック治療への思い

CAD/CAMを使ったオールセラミック治療への思い

ハートフル歯科では、CAD/CAMを使用したオールセラミック修復を始めて10年を越えた。

2009年11月CEREC AE という、今では考えられない低次元のマシンではあるが、当時としては革新的な、コンピューターを使用した歯科治療と言う事で導入したことを覚えている。

CERECを使用した、歯科治療の特徴は
  • 審美性(白いセラミック)
  • 即日性(ワンデー治療可能)
  • 長期予知性(10年予後が96%)
  • 金属アレルギーがない

などが特出すべきメリットだろう。

白い歯

白い歯が入って、審美的なのは、当然である。

10年後も96%の生存率

このように10年後も96%の生存率を誇っている。

何故こんなにも長期予後が優れているのかを紐解いてよう。

WELL AGING

1,WELL AGING

この写真を見て欲しい、3年が経過しているのだが、天然歯同様のすり減りを示している。 (すり減りが分かりません。3年前が左の写真でいいんですよね?〇3つがセラミックですか? 写真の説明が必要です。) 人は、必ず年を経る。その時に、上手に歳をとっていきたものだ。 理想的な歯牙の代価素材の要件には、見た目だけでなく、天然歯同様のすり減りという要素も必要だと考える。

2006年奥歯

2,セラミックが割れる方がいいか、自分の歯が割れる方がいいか

例えば、2006年奥歯に銀歯が3本だけ入っている患者さんがいた。 右のレントゲン写真の真っ白く映っているのが銀歯である。下の写真では銀歯の上の歯が白っぽく映っていてこれが破折を示してるんですよね?? 2017年両奥歯は、破折していた。 10年間メンテナンスしたことは、ない。 硬くて減らない素材で治療がされていた。 年月を重ね、周りの天然歯は、摩耗していった。結果、減らない銀歯だけが相対的に高くなり、硬い銀歯が過度に歯に当たることで、歯の破折に至った。 2017年奥歯

セラミックは、少ない確率ではあるがそれ自体が破折してくる。 歯ぎしりや食いしばりなど予想を超える力がかかる噛み合わせの人だったら、根っこが割れてくる前に、セラミックが先に割れる。 ハートフルでは根っこを残すことを最大に考える。 根っこさえあれば、ハートフルでは即日で修復が可能となるからだ。 もちろん、素材の変更が必要だ。 根っこの破折のリスクは、上がるが素材の強度をあげて対応する必要がある。 セラミックが割れることは、悪いことでは、ない。 すり減ってくれる。時に割れてくれる。歯を守ってセラミック自体が壊れてくれるのだ。 審美的で、機能的な素材開発がデジタル化と相まって、自信をもって推薦できるCAD/CAM治療となっている。