2,セラミックが割れる方がいいか、自分の歯が割れる方がいいか
例えば、2006年奥歯に銀歯が3本だけ入っている患者さんがいた。
右のレントゲン写真の真っ白く映っているのが銀歯である。
2017年両奥歯は、破折していた。
10年間メンテナンスしたことは、ない。
硬くて減らない素材で治療がされていた。
年月を重ね、周りの天然歯は、摩耗していった。結果、減らない銀歯だけが相対的に高くなり、
硬い銀歯が過度に歯に当たることで、歯の破折に至った。
セラミックは、
少ない確率ではあるがそれ自体が破折してくる。
歯ぎしりや食いしばりなど予想を超える力がかかる噛み合わせの人だったら、根っこが割れてくる前に、セラミックが先に割れる。
ハートフルでは、根っこを残すことを最大に考える。
根っこさえあれば、ハートフルでは即日で修復が可能となるからだ。
もちろん、素材の変更が必要だ。
根っこの破折のリスクは、上がるが素材の強度をあげて対応する必要がある。
セラミックが割れることは、悪いことでは、ない。
すり減ってくれる。時に割れてくれる。
歯を守ってセラミック自体が壊れてくれるのだ。
審美的で、機能的な素材開発がデジタル化と相まって、自信をもって推薦できるCAD/CAM治療となっている。