オールセラミックの破折後の対応について
ハートフル歯科では、セラミックはVITA社のMARKⅡを主に使用しております。
しかし、セラミックは、歯ぎしりや食いしばりのある方において、プロトコールを守ってしっかり接着しても破折する事があります。その場合は、根っこが割れていない事が多く、「根っこが割れずに良かったですね。」というようになっています。
セラミックが割れずに根っこが割れるよりも、セラミックの方が割れて欲しいと考えてます。
守るべきは、セラミックではなく歯質なのです。
もしセラミックが割れた場合には、破折強度の高いe-maxや、e-maxも割れてしまう方には、ジルコニアなどを提案しております。
破折強度が、
歯の素材 | 強度 |
---|---|
初期提案は、 MARKⅡ |
160MPa |
e-max | 400MPa |
ジルコニア | 1200MPa |
と段々と、強度の高いものを順次提案するようにしています。
全て白い歯にはなります。
しかし硬すぎると根っこに噛む力が、直撃してしまいます。
根っこの破折の可能性が高まります。
しっかり、説明をして次の対応策を提案しています。
MARKⅡが破折した場合は、メインテナンスにきている方であれば差額(材料費)で1万円(税別)でe-max、e-maxも破折して来た場合には、更に1万円(税別)で次の強度の材料(ジルコニア)の物でやらせてもらっています。(診療代は別途となります。)ジルコニアであれば、破折することは、ないでしょう。白い金属と言われるほど強度が高い物質です。
注意:一度、セラミック(MARKⅡ)が割れた場合は、差額の材料費にて、e-maxなどへ変更させてもらうことを持って、保証とさせて頂いています。