ファイバーポストの優位性
クラウンの土台は大きく進化しており、直接支台築造では、金属土台とグラスファイバー性土台で選ぶ時代となりました。
ファイバー土台は金属土台と比較して弾性係数が象牙質と近似し、歯根破折の防止につながると考えております。
データ提供:Dr. John M. Powers
上記のように金属は、象牙質よりも圧倒的に弾性係数が高くなります。実際にどういう動きになるかというと下図のイメージとなります。金属土台とファイバーポスト、ビーフジャーキー咀嚼時にポストの表面に応力が集中するのに対し、ファイバーコアポストでは天然歯と同様の挙動を示します。
岡田大蔵、三浦宏之、鈴木智香子、駒田 亘ほか,レジン築造の咀嚼時における応力分布に関する研究,日本補綴歯科学会 平成16年度東京支部より引用
メタルコアや既製メタルポストを用いたレジン築造では、ビーフジャーキー咀嚼時にポストの表面に応力が集中するのに対し、ペントロンのファイバーコアポストでは天然歯と同様の挙動を示します
岡田大蔵、三浦宏之、鈴木智香子、駒田 亘ほか,レジン築造の咀嚼時における応力分布に関する研究,日本補綴歯科学会 平成16年度東京支部より引用
ファイバーコアポストは、支台築造用レジンとの併用で、金属を使用しないグラスファイバーポストの製作が可能です。
メタルコアに見られる金属色の透過もなく、オールセラミッククラウン、強い光に当たった時にもより天然歯に近い色調再現が可能になります。
金属土台を使用すると、セラミッククラウンがやや黒ずんで見えるようになってしまいます。