- 1. インプラントとは、なんですか。
- 2. インプラントの構造は、どのようなものですか。
- 3. インプラント治療が良いと思われる患者さんは、どんな人ですか。
- 4. お口の中に金属(異物)を入れたら、何か影響は、ありますか。
- 5. インプラント治療の利点、特徴を教えてください。
- 6. 抜けた歯の数だけ、インプラントは必要ですか?
- 7. インプラント治療は、誰にでもできますか。
- 8. インプラントは、何歳まで可能ですか?
- 9. 持病のお薬を服用していますが、インプラント治療は問題ありませんか?
- 10. 昔に歯を抜いてそのままにしていたところに、インプラントをすることは可能でしょうか。
- 11. 交通事故やスポーツ中の怪我によって歯を失ってしまった所にインプラント治療は可能でしょうか。
- 12. 歯並びや噛み合わせが悪いのですが、インプラント治療は可能でしょうか。
- 13. 手術前に事前にしておいた方が良いことは、ありますか。
- 14. インプラントの治療費が歯科医院ごとに異なるのは、何故ですか?
- 15. CTは、必ず撮るのはなぜですか?
- 16.CT画像で何を見ているのですか?
- 17. CTを撮っても体に影響は、ありませんか。
- 18. インプラント治療以外でもCTを撮影する必要は、ありますか。
- 19. 人間ドックでMRIを受けるのですが、インプラントに影響は、ありますか。また、空港の金属探知機には、引っかかりませんか?
- 20. インプラントの治療の流れを教えてください。
- 21. カウンセリングとは
- 22. 検査とは、
- 23. 契約書、同意書のサイン
- 24. 術前処置
- 25. ハートフル歯科医院で使用されている、インプラントの特徴を教えてください。
- 26. 友人からオールオン4というものがあると聞いたのですが。どういうものでしょうか。
- 27. インプラント手術には、1回法と2回法がありますが、どう違うのですか?
- 28. 抜歯即時埋入手術とは
- 29. フラップレス手術を希望してます、誰でも可能ですか?
- 30. 他院で骨が薄いので手術が難しいと言われました。対応は、可能でしょうか?
- 31. 骨の薄い方の手術の場合、ハートフル歯科医院の適応範囲・おおよその期間を教えてください。
- 32. 顎の骨は、どうやって作るのですか?また、その骨が将来どうなるのか?
- 33. 大きな骨移植をする場合、移植元は骨のどこから取りますか。費用は、どれくらいですか。
- 34. 手術後にすぐに噛むことは、できますか?
- 35. 手術後の食事は、どうしたら良いでしょうか。
- 36. 手術後にすぐに仕事に戻ることができますか。
- 37. インプラント治療をしている歯科医院を選ぶ際のポイントはどこですか。
- 38. インプラント治療は、いつからでも始めることはできますか。
- 39. インプラントに向いていない人は、どんな人ですか?
- 40. インプラントは、どのくらい持ちますか?
- 41. 治療費の支払い方法を教えてください。
- 42. 院内での感染対策を教えてください。
- Q 1. インプラントとは、なんですか。
-
A人工の歯根(歯の根)を骨に埋め込んで、その上に人工の歯を取り付けることで、入れ歯よりも天然歯に近い噛みごごちにする治療法です。 むし歯や歯周病、事故などで歯を失った歯の機能を回復する方です。
従来の入れ歯と異なる点は、骨にボルトを使うことです。ボルトが骨にしっかりと結合し、根っこから回復するので、噛む力や耐久性、見た目、舌や頬粘膜などの感覚も天然歯に近くなるように製作します。そのために、乳歯、永久歯、インプラントと言われ、第3の歯と言われています。
永久歯の80%程度の審美的・機能的に回復ができると言われています。
- Q 2. インプラントの構造は、どのようなものですか。
-
Aインプラントは、大きく分けるとインプラント体(ボルト)、歯に代わる補綴物(セラミック)に分類されます。
インプラント体は、直接顎の骨に埋め込み、根っこの役割をします。材質は、チタンで、太さは、最小4mm×長さ5mmのものとなっています。小豆大といったところです。骨の厚み、奥行き。前歯、奥歯などの部位によって、太さや長さは、使い分けをしていきます。
- Q 3. インプラント治療が良いと思われる患者さんは、どんな人ですか。
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Aインプラントは、歯を失っているほとんどの症例が適応となります。1本ない方から、複数本、全部ない方まで多くの方が、インプラント治療が可能です。
・お口の咀嚼障害・審美障害の改善として使用
歯がなければ、食事ができず、話しにくくなります。笑うことも不自由になります。機能障害から回復するために、インプラントを使用します。
・隣の歯を削ってまで、ブリッジを入れて欲しくない。
ブリッジは、隣の健康な歯を削らなければなりません。場合によっては、神経をとることもあります。ブリッジは、歯のない部分の噛む力を負担する上に、歯ブラシがしにくくなります。むし歯や歯周病になりやすいデメリットもあります。ブリッジにしたことで抜歯に近づいていくと言わざる得ない治療法です。残っている歯に大きな負担をかけ、寿命を削ってしまうことが明らかです。保険内で作製可能な場合もあり、比較的安価に治療可能になります。
・永久歯が生えてこない場合
先天性欠損と言います。生まれつき、永久歯が生えてこない方がいます。通常は、6歳から12歳にかけて乳歯から永久歯に生えかわります。しかし、時に永久歯が生えない場合があり、乳歯を大人になっても使っていかなければならない状態になります。しかし、乳歯は、根っこも短く、生涯使えるような構造になっておりません。そこで、乳歯が使えなくなった後に、インプラントを埋入します。埋入手術は、成長の止まった、18才以上の方を目安に行います。
永久歯の先天欠損は、下顎小臼歯、上顎側切歯、下顎前歯に時々見られます。珍しいことでは、ありません。
・入れ歯がどうしても合わない方
嘔吐反射で入れ歯を入れると「おえっ」となってしまう方、顎の骨が吸収してしまって入れ歯が不安定になって噛むことが難しい方。以上の方は、インプラントを利用した入れ歯やブリッジをおすすめしています。 歯肉の上に被さっている入れ歯と比較すると、インプラントを支えにすることで安定し、しっかりと噛むことが可能となります。骨が痩せてしまったと言われた方には、CT撮影で骨のあるところを狙ったり、造骨することが可能になりました。過去にインプラントが無理と言われた方にも今なら歯科医療技術が進んだことによって、インプラント手術が可能になっている可能性あります。
時に、セカンドオピニオンで相談することも必要です。
・審美性の障害の改善
入れ歯は、バネが見えてしまいます。ブリッジは、歯がつながっているので、見た目的に問題が起こります。インプラントは、それらの問題を解決してくれます。
・味覚の問題
入れ歯は、大きなプラスチックで歯肉を覆います。そして、歯肉の上に被さっています。ふわふわと浮いている状態なので噛みごごち、食感を失います。また、上顎をプラスチックで覆うことで温度感覚を奪います。総合的な味覚障害が生じます。
決して舌がおかしくなったわけでは、ありません。味覚は、香り、見た目、食感、温度感、分かりやすい味の総合的な評価です。いつもと同じ味でも、美味しく感じなくなる。入れ歯になってよくお聞きする話題です。
・幸せな人生
歯が回復することで、留金や入れ歯の取り外しがなくなり、より自然な形で仕上がります。もちろん、食事の都度、脱着する必要もありません。口元に自信が蘇り、会話や食事が楽しめます。
- Q 4. お口の中に金属(異物)を入れたら、何か影響は、ありますか。
-
Aインプラントに用いるチタンは、骨と結合する素材で、腐食や拒絶反応・アレルギー反応がほとんど起こりません。 安全で確実に施術するために、過去には、多くの素材が試されました。現在では、主にチタンが用いられ、ジルコニアも使用可能だと言われるようになりました。
ジルコニアインプラントには、長期予後の報告がありません。毎日、噛む刺激を受けた時に、金属疲労が起こります。ジルコニアの物性を考えると、破断する可能性があり、今はまだ時期早々だと思っています。
- Q 5. インプラント治療の利点、特徴を教えてください。
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Aインプラントは、健康な歯と同じように噛むことができ、話すことが可能です。そして、残っている歯を削ることがないことが一番のメリットです。
メリットは
① 人工歯根が顎の骨に結合するので安定感がある
②異物感が少ない
③健康な歯と噛む力が変わらない
④健康な隣の歯を削らない
⑤取り外しをしない
⑥発音や発語の問題が少ない
⑦味覚が劣化しない
⑧ガムや硬いものなど食べ物を選ばずに噛める
⑨噛むことで痛みが生じない
⑩見た目がほとんど天然歯と変わらない
デメリットは
①費用がかかる
② 外科処置が必要
③ 治療完了までに時間がかかる
このようにインプラント治療には、メリット、デメリットがあります。 治療を考える際には、ご自身の歯や健康状態そして、希望するライフスタイル(食生活)など考え合わせて、歯科医師と相談しながら検討することをオススメします。
- Q 6. 抜けた歯の数だけ、インプラントは必要ですか?
-
A失った歯が1-2本でしたら、抜けた分だけの歯が必要です。しかし、3本以上の場合は、インプラントを減らして、ブリッジタイプで歯を作ることもできます。インプラントの本数が増えると、増えた分だけ費用がかかってしまいます。顎の骨に何本インプラントを埋めるかは、外科的な侵襲と費用面、予知性を考えて、治療計画を考えます。出来上がったセラミックの歯が、構造力学的に安定(耐久性)して、歯ブラシしやすい(清掃性)などが特に重要です。また、骨がない部位には、インプラントをすることが難しくなります。その場合には、そこには、インプラントを入れないことで治療計画の実現性を高めます。過去に病気で骨を取ってしまっている場合、歯周病で骨が溶け切ってしまっている場合、上顎洞内に壁や血管などの障害物がある場合は、手術リスクを考えてその部位へのインプラント手術は、回避します。患者さんの経済的な理由で、本来必要な本数を減らして治療を行った場合には、治療後に咬合力に負けてインプラントがグラグラしてくるなどの問題が発生する可能性があります。全ては、歯科医師の診断力にかかっています。 その点を踏まえた上で、歯が複数本ない方へのインプラント治療の際には、多めのインプラントの場合と、ギリギリの本数のインプラントの場合とで、2パターン出して比較しながら治療計画を立てることがあります。 必ずしも抜けた分だけインプラントは、必要ないのが答えです。
【インプラント治療例】
・1本ない場合
歯を1本失った場合には、インプラントを1本入れるが、最も適切解だと思っています。両隣の歯を削ることがなく、咬合力の無理な負担も受けません。噛み合わせ全体のバランスの保持ができます。歯ブラシしやすい形になります。この方法なら、見た目も問題なく、発音や、食事なども十分回復します。感覚的に、自分の歯の80%以上が復元します。
・3本ない場合
3本の歯がない場合は、3本インプラントをする場合と、端っこに2本にインプラントを入れて3本の歯がついたブリッジにする方法があります。また、奥歯3本がない場合などは、1番奥の第2大臼歯には、歯を作らないと言う選択肢もあります。 費用面と骨の状態で検討していきます。
・多数歯がない場合
たくさん歯がなくなると部分入れ歯を使ってもらいます。部分入れ歯になると、咀嚼効率が一気に下がるために、食事の満足度が急激に下がります。もちろん、噛み合わせ、取り外しのわずらわしさ、異物感、バネが見える、話しづらい、噛むと痛い。など不満が続出します。 解決策として、インプラントブリッジ、インプラント義歯などをお勧めしています。 骨の状態を加味して、複数本のインプラントを手術して、固定式のブリッジを装着してもらいます。骨に固定されるため、しっかりと噛めます。バネが見えず審美的です。食べたり、話したり、笑ったり、歌ったり。快適な日常生活を取り戻すことが可能です。 全ての歯がない、総義歯の方も4本のインプラントで安定した噛み合わせを取り戻せます。若かりし頃のように「噛む力」は、回復します。
インプラントをすることをきっかけに、明るく陽気な笑顔を見せてくれるようになり、メイクや洋服まで変わっていく方を見かけます。人生が開けたんだと思います。食事に行っても、食べやすそうな物を食べていた時代から、好きなものを好きなだけ食べるようになったそうです。美味しいものを少しだけ、もういっぱいは、食べられません。なんて話してくれる人もいます。 食がもたらす人生の喜び、楽しさ、高揚感。忘れてしまった方には、是非取り戻して欲しいと思います。
- Q 7. インプラント治療は、誰にでもできますか。
-
A健康状態や持病によってインプラント治療を受けられない場合もあります。インプラント治療は、成長の止まる18才から受けられます。そして、健康状態に問題がなければ顎の条件によりますが、上限はありません。僕自身の経験では、88才のおじいちゃんが治療を受けられました。治療後には、「歯だけは、20代に若返った!」と喜んでもらえました。年齢や性別でインプラント治療が受けられないということは、あまりないと思っているのでインプラント治療を前向きにお勧めしています。 ただし以下の病気を患っている方は注意が必要です。
・糖尿病
糖尿病の方は、免疫力、細菌に対する抵抗力が低下しているため、傷の治りが悪くなったり、術後感染のリスクが高くなることが予想されます。規定の数値を下回る場合にインプラント治療が適用されます。
・歯周病
歯周病が残った歯に進行すると、インプラントに咬合力が集中して負担が増加してしまいます。インプラント治療の前には、歯周病の治療をしっかり行うようにしてください。
・高血圧
降圧剤で管理されていれば、問題はありません。血圧が高いと、出血により手術が困難になったり、術後出血など起こる可能性があります。麻酔科医によるコントロール下で手術することもあります。
・循環器系の疾患
心筋梗塞・脳梗塞・狭心症の発作を起こしている方は6か月以上経過していて、再発のリスクがないことがインプラント治療の条件となります。6か月以上経過していても不整脈、狭心症、弁膜症があると発作を誘発するリスクが高いため、内科の主治医と連携し、麻酔科医によるコントロール下で手術を行います。 以上の病歴のお薬を飲んでる方、血液サラサラの薬を飲んでいる方も注意が必要です。
・骨粗鬆症
ビスフォスフォネート剤服用の方には、注意が必要です。 骨密度が低く、骨質が劣化した場合、埋入したインプラントが骨と結合しないこともあります。病状が進んでいる方、ビスフォスフォネート製剤を長期に服用、注射されている方もいます。内科の主治医と連携し確認した上で手術ができるかを判断します。骨量が少ないからといって、絶対にできないわけではありません。まずは、歯科医師に相談してみてください。
・肝臓病・腎臓病・人工透析の方
肝臓病の方で免疫力が下がっている場合、傷が治りにくく、術後感染を引き起こす場合があります。 慢性腎不全の方は、高血圧や鬱血性心不全などの合併症を起こしやすく、埋入したインプラントが骨と結合しにくい場合もあります。 人工透析の方は、インプラントを控えた方が良いかもしれません。
・甲状腺・副腎皮質など
特に甲状腺機能亢進症の場合は、新陳代謝が極度に活性化した状態です。そのために骨代謝の亢進や血糖値の上昇などインプラントの骨との結合に不利な状況になやすいので内科の医師との連携が必要です。
・喘息発作のある方
喘息治療を優先して行うように指導します。 発作の少ない時期、お薬でのコントロールを待ってインプラント治療に入ります。
・喫煙・アルコール依存症・精神疾患
以上の病歴のある方には、必ずご相談ください。
- Q 8. インプラントは、何歳まで可能ですか?
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A体の成長が止まる18才以降から可能になります。また、年齢よりも患者さんの体力、合併症の有無などその他、インプラント手術を受けるための条件が揃っているかどうかが問われます。 健康でいるためには、バランスの取れた食事を美味しく、よく噛むことが大切です。もちろん、食を介して話をし、笑い、歌う、楽しい時間を過ごし幸せな人生を過ごして欲しいと思っています。 インプラント治療は、健全な食生活と全身の健康を維持するために有用な治療手段だと思い、皆さんにお勧めしています。 インプラントは、やりたいと思った時がやる時です。 早いも遅いもありません。 人生は、今日が一番若いからです。
- Q 9. 持病のお薬を服用していますが、インプラント治療は問題ありませんか?
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Aどんなお薬をいつから服用しているのか?歯科医師にお伝えください。 お薬手帳が、重要です。必ず提示しましょう。 高齢化社会の現在、薬を服用していない患者さんは非常に少ないのが現状です。年齢がある程度行っている方には、服用薬は、あるものと歯科医師は考えます。事故やトラブルを防ぐため必ず申告をお願いします。 たまにしか飲まないからとか、言いにくいから・・・などとおっしゃる方もいますが、安全な手術を行う上で重要な情報なのできちんと伝えましょう。
特に問題となるのは、抜歯や歯周外科治療、インプラント手術などの出血を伴う外科処置です。 「抗凝固剤・抗止血剤」と呼ばれるものは、要注意です。 抗凝固剤は、ワーファリン。抗止血剤は、バイアスピリンが有名です。脳疾患、心疾患などの方に処方されています。 他にも問題になるお薬は、あります。ご注意ください。
- Q 10. 昔に歯を抜いてそのままにしていたところに、インプラントをすることは可能でしょうか。
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A歯が抜けて長い時間が経過すると、歯槽骨が吸収し顎が痩せてしまいます。その場合には、インプラント治療に支障が出る可能性があります。その際の手術方法として 歯肉が薄ければ、歯肉移植。骨が痩せていれば、骨移植や骨造成法などの技術で骨のボリュームを改善し、インプラント治療を可能にできます。昔と、異なり人工骨、自家骨だけではありません 自己血液由来の成長因子を活用し血液を遠心分離機にかけて抽出する再生医療。骨再生産を促進する超音波発生装置による理学療法などの最新の医療によって、骨は蘇ります。インプラントによって多くの患者さんに噛める喜びを取り戻すことができるようになりました。
- Q 11. 交通事故やスポーツ中の怪我によって歯を失ってしまった所にインプラント治療は可能でしょうか。
-
A交通事故やスポーツによる外傷によって歯が抜けたり、割れた場合には、インプラント治療で歯を取り戻すことが可能です。 しかし、骨まで破損してしまっていると、骨造成も必要になり時間と費用がかかってしまいます。歯だけでなく、骨や、歯肉を失ったとしても、骨造成、歯肉移植で顎骨の回復を図り、順番に治療を進めていくことで元のように美味しく食事ができように回復します。安心して治療に臨んで下さい。
- Q 12. 歯並びや噛み合わせが悪いのですが、インプラント治療は可能でしょうか。
-
A元々の歯並びや噛み合わせが悪い場合、インプラントを入れた後の調整がうまくいかない場合もあります。せっかくインプラント治療をしても噛み合わせが悪いままだと噛めるようになりません。元々の噛み合わせが元によって結局噛めるようにならず、噛めないことが原因で周りの健康な歯にも支障が出ることがあります。
そのため、インプラント治療を始める前に歯型模型を利用し、噛み合わせの検査を詳しく行い、インプラント治療後の全体的な噛み合わせのゴールが安定するのかを事前に審査しなければなりません。噛み合わせ治療の中にインプラントが入ってくることもあります。
歯並びが悪い場合には、インプラント治療だけでなく、矯正治療をお勧めすることもあります。 先に矯正治療をして最後にインプラントをする場合や、その逆もあります。 矯正とインプラントを両方行うことで、理想的な噛み合わせになることもあります。しっかり噛めること。歯並びが良いこと。健康で笑顔に自信が持てる生活は、人生を豊かにしていきます。矯正治療とインプラント治療は、それぞれ専門性の高い治療です。ハートフル歯科医院では矯正医と連携し治療を行うことも可能です。
- Q 13. 手術前に事前にしておいた方が良いことは、ありますか。
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A術前の検査で大きな虫歯や歯周病が見つかった場合には、まず先にその治療を行ってください。インプラント治療は、歯肉を切開して骨を削る治療です。口腔内の細菌層は、少ないに越したことはありません。インプラント術野が細菌感染したらおおごとです。インプラントが骨と生着せずに再手術の可能性が出てきます。インプラント治療の成功率を向上させるためにも、手術前の手術前処置(虫歯治療、歯周病治療)はしっかりと受けるようにしてください。
- Q 14. インプラントの治療費が歯科医院ごとに異なるのは、何故ですか?
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Aインプラント治療は、自費治療になります。そのため、各歯科医院で価格は異なります。なぜそんなにも価格が異なるのでしょうか? まず、インプラントにかかる経費について説明します。インプラントには、国産、欧米製、韓国や中国製に大きく分かれています。 極端な話、仕入れが全然異なります。欧米製>日本製>韓国、中国製 の順番で値段が異なります。 一番の問題は、10年後にそのインプラントメーカーがなくなってしまった場合です。 老舗のインプラントメーカーは、潰れることは無いでしょう。また、海外に転勤になってもその国の歯科医師の先生を紹介してくれはずです。人生は長く、今後も日本人が世界中で働く機会が減ることは、無いと思います。どこの国に行ってもメインテナンスが受けられる、トラブル時の対応を考えてもらえることなど重要な要素です。 欧米の老舗メーカーだから、転勤後 三鷹に来た方には、継続治療、メインテナンスなど紹介されてきます。 逆に転勤された方には、情報提供し転勤先でも引き継ぎの治療が受けられるようにメーカーに協力をお願いしています。 また、被せるものも銀歯、金歯、セラミックなど異なります。 セラミックやジルコニアが高額になります。
設備面でも異なります。CT一つ取っても、海外製のCTの方がハッキリと解剖学的な境界線が見えやすくなっています。 ハートフル歯科医院では、2022年シロナ社(元シーメンス社)のフラッグシップモデルのCTを導入して正確な診断を心がけています。 また、CAD/CAMや3Dプリンターも取り揃えて、最新のガイドサージェリーができるように常に設備投資を行い、安全なインプラント手術を行っています。 ハートフル歯科医院では、インプラントやその被せ物には、5年間の保証期間を設けています。メインテナンスに通ってくださる方には、被せ物が歯ぎしりで割れたり、予想外の術後感染によって再手術になったとしてほぼ無料で再治療を行なっています。 メインテナンスに毎回1万円かかり、通わなければ補償がなくなる契約の場合もあります。年に4回1万円づつ、10年間で40万円のメインテナンスを受けないと保証が切れてしまうとしたらどうでしょうか?結局、負担が大きくなり、歯科医院へのメインテナンスに通うことがままならず、トラブル発生時に後手後手になってしまう可能性があります。問題が発生しても結局保証が受けられない結果となります。 また、保証付きだとプラスいくらと支払うところもあります。これだと、保証料金を支払わずに、入り口が安いだけに目がいき、長い目で見ると問題発生時に自費になってしまい高くつくことになってしまいます。生涯にわたり、美味しく食事をして「噛む力」を維持する。笑顔を大切にするためには、気軽に歯科医院に通い、メインテナンスを受け続けることが一重要です。 メインテナンスが通いやすい、歯科医院でインプラントを行って欲しいと思っています。
品質を維持するために必要なコストの積み上げて、各歯科医院でのインプラント費用は決まっています。 安くするためには、それなりにどこかを削っているか、見えないように負担をしてもらう仕組みのどちらかを持っていると思います。 安全と安心は、コストを伴うと食の安全を通じて、みなさんが感じている事と同じように医療についても理解し欲しいと思っています。 どこに一番の価値を定めるのかは、その人の自由です。「健康」こそ大切という価値観にきずいて欲しいと思います。 費用面を除けば、歯がなくなった場合にインプラント治療を選ぶか、それ以外を悩むようなインプラントが懐疑的な時代は、終わりました。 誰にやってもらうか、どこでやってもらうかを考える時代なのかもしれません。
- Q 15. CTは、必ず撮るのはなぜですか?
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Aインプラント治療の治療計画は、患者さんの口腔内や全身疾患の状態に左右されるため、合併症の確認とCTによる骨の状態をきちんと把握することが大切です。 全身疾患については、問診と医科との対診で把握していきます。従来のレントゲン診査では、2次元の画像の為、骨の高さや前後の幅しか分かりませんでした。高さを測っても、1.2倍前後に画像が伸びているので、1mm誤差を術者の感覚、経験の要素で調整していたのが実態です。しかし、いくら経験があっても正確な骨の形態を把握することは、困難でした。CTの場合は、3次元的に骨形態が把握できます。そのため、高さ・幅・奥行きまで見えるようになります。また、3次元表示のCTには、2次元のレントゲン画像にあった歪みが存在しません。実測値がパソコン画像上で計測できます。顎や歯の形を正確に把握できることは、経験や読影能力による診断に差がなくなります。治療の安全性、確実性のどれをとって大きなメリットとなります。CTが歯科医院に普及している今、CTの存在は、インプラント治療を受ける上で最低限の設備となりました。
※CTを取ることでドクターが知りたいことは? 顎や歯の形を正確に把握できることによって、神経損傷や器具貫通といったトラブルを回避できますし、手術適用症例の診断にもつながります。近年ではCTとドッキングしてサージカルステント(インプラント手術時の安全装置)も作れます。
- Q 16. CT画像で何を見ているのですか?
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Aインプラントの手術前には、インプラント治療予定部位の骨の高さ、厚み、幅が確保できているかが重要です。また、骨の質(密度)上顎洞と言われる、頭蓋骨の空洞の存在、顎骨内を走っている無数の血管・神経の走行も正確に分かります。必要に応じて、インプラント手術後の評価を行うことにも使用します。
骨の有無によって、手術術式は、異なります。手術部位を正確に把握することで、正確で安全な治療を受けられることが利点と言えるでしょう。
- Q 17. CTを撮っても体に影響は、ありませんか。
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A歯科用CTの特徴は、エックス線の被曝量が圧倒的に少なく、診断の精度が高いことです。現在では、インプラント治療において、CT診断は、世界の常識となっています。 歯科のCTは、医科のCTに比較してX線量が非常に少なくなっています。また、歯科用の金属の歯によるメタルアーチファクト(金属による虚像)をパソコンソフト上で除去する技術も進み、日本人特有の銀歯が多い実態にも対応するソフトが開発されています。一般の医科のCTに比較して、1/50になっているメーカーの機械もあります。複数回撮影しても従来のレントゲンと変わらない被曝量で済みます。ご安心ください。
CT撮影による被曝リスクとインプラント治療における正確な診査、診断が行われ、安全な手術が行われる可能性が高まるメリットを比較すると、リスクよりもメリットの方が多いことは、明白です。インプラント治療を行う際には、必ずCTを使用した治療計画を受けるようにして下さい。
- Q 18. インプラント治療以外でもCTを撮影する必要は、ありますか。
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A昔は、インプラント治療用にCTが、販売されていました。そして、矯正治療にも応用が試みられていました。3次元的骨格分析(3Dセファロ)と呼ばれていました。しかし、流行りませんでした。歯科用コーンビームCTは、インプラント用として広まっていったのです。2002年の歯科用CT(日立メディコ製CB MercuRay)の黎明期まで遡ります。レントゲンの歴史を振り返ると、医科用のフィルムCTから別れて、歯科用コーンビームCTが登場することが始まります。僕も全身麻酔の手術の時に、フィルムのCTを見て腫瘍が何枚分だから2mmのスライス幅だから、3枚だから2×3=6mmの腫瘍だと計算しましたが、6〜7mmの間って意味ですから曖昧でしたね。当時は、そういう使い方をしていました。歯科用コーンビームCTが発売されて、ハートフル歯科医院でも開業3年目(2009年)にCTを導入しました。当時は、1トンもある巨大な機械で、床補強をするためにセメントを流したことを覚えています。今は、500kg程度で軽くなったものですね。大きさも写りも格段に良くなっています。
また、いったんは、廃れた矯正分野において、画像解析ソフトの進化によって、歯根の形による移動のしやすさ、顎の大きさから歯列の拡大量の計測、前歯の角度をどこまで変化させられるかなど、骨格の分析では、なく、歯の根先の形から歯牙移動の限界点の予想など広く診断や治療計画の立案に使用されるようになりました。
現在では、難治性根管治療で根管の形を知るため、親知らずの抜歯においては神経までの距離を把握するために活用され、保険算定も可能になっています。 保険算定が可能になり、一般歯科治療の中にも入り込み、歯周病の骨欠損、虫歯、歯根破折、根管の確認、根管内異物の位置確認などにも様々に使用します。顎関節、上顎洞の病変などもかつては、大学病院で治療を受けるような内容でも、歯科用コーンビームCTを利用して、歯科医院でも正確な診断が受けられるようになっています。 歯科用CTの普及は、歯科医師にとって従来見えなかった部分が見える化し、患者さんにも現状を理解していただくために非常に有用な診断機器となっています。
- Q 19. 人間ドックでMRIを受けるのですが、インプラントに影響は、ありますか。また、空港の金属探知機には、引っかかりませんか?
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Aインプラントは、顎の骨にチタンという金属を埋め込むので空港の金属探知機で引っかかったり、病院でのMRIで反応してしまうのではと、心配される方がいますが、まず心配はいりません。
MRIは、人体の断面を撮影するものです。X線を使用しません。主に軟組織を得意としています。MRIは、超伝導磁石になっている円柱状の機械の中で撮影されます。強い磁場の中で電波を発射すると体内の組織が共鳴して電波を発し、そのデータを利用して人体の断面を画像化する装置です。MRIは、磁力を利用して検査をする機械ですから、磁気を持つ金属を身につけていると画像が歪んだり、金属自身が熱をおびて火傷をすることがあります。指輪やネックレスを外さなければならない理由です。
また、検査室内には、強い磁場が発生するので。磁気と接触すると壊れる時計やクレジットカードなども持ち込めません。 他にも心臓のペースメーカー、人工内耳、心臓の人工弁、動脈クリップ、心臓や脳のステントなど、体内に人工物が入っている方は、検査ができません。 しかし、歯科用インプラントのチタンは、非磁気性と言い、磁気を帯びない性質を持つ金属から、発熱しません。そのためにインプラントを入れている方は、安心してMRI検査を受けていただくことができます。 空港の金属探知機も磁力を利用した磁気共鳴装置なので非磁気性の歯科用インプラントは、反応しません。空港の金属探知機も安心して通過してください。
- Q 20. インプラントの治療の流れを教えてください。
-
A一般的なインプラント治療では、
①カウンセリング
②1次手術(インプラント体埋入)。
③2次手術(骨結合確認)
パノラマレントゲンとCT撮影 骨の状態を診査し、インプラントシュミレーションを行い、実際にインプラント治療が可能か調べます。
④本歯の取り付け
の4stepとなります。 骨の状態をCT画像を見ながらシュミレーションを行い、治療術式が決まります。治療費もその内容で変わります。 治療期間は、上顎6ヶ月、下顎3ヶ月となっています。 骨があまりにも少ない場合には、増骨手術を行っています。治療期間が少し伸びることがあります。
- Q 21. カウンセリングとは
-
A理想の歯の状態を一緒に考えます。そして、ハートフル歯科医院のインプラントに関する考え方を共有していきます。 30年後も自分の歯で噛めることを目標に今ある歯をどうやったら、少しでも長く使い、「噛む力」を温存していけるかを一緒に考え、ベストな治療法を提案します。手術内容、 機能的、部分は、小冊子を元にお話しします。CTを撮影後に骨の状態を確認して見積もりをお出しします。 一人で不安がある方は、ご家族と一緒にカウンセリングを受けていただきます。ZOOMで家族の方とつないで治療計画の説明をしたり、治療内容をお話をすることもあります。
- Q 22. 検査とは、
-
Aインプラントができるかどうかを診査します。
①問診:今までの病歴、現在の健康状態、アレルギー、貧血、過去の治療歴。
②口腔内診査:口腔内写真や歯牙模型の採得、むし歯の有無、歯周病の検査などを行います。
③インプラント埋入手術をしようとしても、できない場合があります。骨が少ない、薄い場合です。その場合は、インプラント埋入手術の前に増骨手術を先行して行うこともあります。
④全身疾患や飲んでいるお薬。かかりつけ医と連携をとります。 必要に応じて血液検査なども行ってもらいます。
- Q 23. 契約書、同意書のサイン
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A治療方針が決まったら、手術内容、費用、期間などをお話しします。そこで、その内容が理解できているか、不安がないかなど話をしていきます。一回話を聞いても十分理解しているかは、分かりません。数日後にもう一度聞きたくなることもあります。その時は、何度でも質問をしてください。治療に関しては、できることできないこともあります。その相談の中で患者様にとって最良の治療計画は、出来上がっていきます。 確認になりますが、インプラントの治療費は、保険適用になりませんので全て自費治療になります。国家の医療費が高沸する中、インプラントが保険適応になることはありません。
ご家族の同意が必要な方には、同席をお願いしています。 治療方針に納得がいき、治療費が確認できた場合には、サインをお願いしております。
同意書へのサイン
契約を終えたら、手術同意書について説明をします。
インプラント治療は、外科処置になりますので「絶対にいたしません」とは言い難いものです。 予期せぬことが起こることもあります。異常出血や骨が思ったより少ないなど また、上顎洞粘膜が薄く、穴が開いてしまうこともあります。術後感染などは、避けられない部分です。
そういった術中、術後のトラブルに関する発生する可能性のある、トラブルに関してご説明します。 あらゆる状況下になったとしても、真摯に向き合っていくことをお約束します。
- Q 24. 術前処置
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A①インプラント手術の前に感染源となるむし歯や歯周病治療を行います。
②術後の清潔保持・メインテナンスのためにも正しい歯ブラシ習慣が重要です。歯ブラシがうまくできないのであれば、何度でも指導を受けていただきます。手動の歯ブラシができなければ、電動歯ブラシも有効です。
③インプラント埋入手術をしようとしても、できない場合があります。骨が少ない、薄い場合です。その場合は、インプラント埋入手術の前に増骨手術を先行して行うこともあります。
- Q 25. ハートフル歯科医院で使用されている、インプラントの特徴を教えてください。
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Aハートフル歯科医院では、海外製のインプラントしか使っていません。老舗メーカーを選んでいます。長期の予後を持ち、会社が潰れる事によるパーツ供給がなくなるリスクがないからです。 30歳の方に、インプラントをすると50年そのインプラントを使って欲しいと思ってお話をします。しかし、発売元の会社が、その方の人生よりも早くなくなってしまっては、どうしようもないからです。埋め込みしたインプラント自体に不具合はない場合でも、被せ物(本歯)はすり減って、交換の時期がきます。その際には、インプラントのパーツの交換が必要になります。
インプラントは、バイコン社とカムログ社の物を使用しています。 バイコン社のインプラントは、短くて太い形をしています。主に奥歯に適しています。造骨を伴う、難症例に使用します。 短いインプラントは、深く骨を掘る理由がありません。結果、骨の中にある血管、神経、鼻の穴などに手術中に起こる事故を未然に防ぎます。短いだけで、解剖学的な危険部位を未然に防ぐ治療計画が立てやすいです。あらゆる場面で、安全域を広く取ることが可能です。小柄な日本人には、より小さいインプラントが求められています。バイコンインプラントは、長さ5~6㎜のものを多く使っています。
カムログ社のインプラントは、長いスクリュー型、主に前歯に適しています。スクリュー型なので、骨に噛み込み初期固定が出ることが特徴です。 前歯でインプラント手術後にすぐに歯が欲しいと言われる場合に、カムログ社のインプラントを使用します。CAD/CAMを使用した、セラミック治療のいち早く取り組み、初期固定が得られやすい形状をしていることが気に入っています。カムログ社のものは、主に13㎜や16mmと長さの長いものを使用します。用途が異なるので適材適所で使っていきます。
バイコンは、クギのイメージ=打ち込む
カムログは、木ネジのイメージ=ねじ込む
それぞれの構造の特徴を生かして、安全・安心なインプラント治療を行っています。 欧米人と比較して、小柄な日本人向けのインプラント治療に適したラインナップを用意しています。
- Q 26. 友人からオールオン4というものがあると聞いたのですが。どういうものでしょうか。
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Aすでに全ての歯を失った総入れ歯の方、歯周病などで全ての歯がグラグラの方などを対象にした治療法です。 4本のインプラントを埋入し、即日で仮歯を装着する方法で、インプラントを使用した固定式の入れ歯になります。骨の状態によっては、非常に有効な治療方法です。
しかし、骨がない方などは、頬骨に埋入するザイゴマという長いインプラントを併用します。高額には、なりますが、即日で仮入れ歯が入る治療法です。 また、フィックスオン4という、バイコン社のショートインプラントを応用する治療法も紹介しています。 フィクスオン4は、骨が薄くても頬骨にインプラントを行うことはありません。メリットとしては、手術負担が減り、費用も軽減します。デメリットとして当日仮歯が入らないので噛めない不自由な期間(手術後2週間)があります。
オールオン4、フィックスオン4 金額、治療期間、治療の流れなど全然違います。 一度、レントゲン撮影をしながらご相談いただければ幸いです。
- Q 27. インプラント手術には、1回法と2回法がありますが、どう違うのですか?
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Aインプラント手術には、1回法、2回法の2種類のやり方があります。 患者さんの健康状態、骨の状態で手術術式は、決まります。
1回法は、手術時にインプラントのボルトが出た状態になります。仮歯が手術当日から入ります。 2次手術が必要ないので、患者さんへの侵襲の少ない治療法です。 しかし、この方法は患部の骨の高さや厚みなど十分で骨移植など必要がない場合に限ります。骨の条件の良い方なら、即日仮歯を装着して、見た目の改善まで可能になります。 骨と全身の条件が整った場合にのみ、可能になります。
2回法は、1次手術で一旦歯肉を縫合し、歯肉の下にインプラントを埋めます。3−6ヶ月の期間、骨内でインプラントを安静に保ちます。 歯肉で完全に覆う形になるので、細菌感染のリスクも少なく、骨とインプラントの結合も強固になります。 30年前、入れ歯をやめてインプラントにする時代ですと、1回法が選ばれやすかったのですが、むし歯や歯周病、根管治療不良、歯根破折など、いよいよ抜歯ですね。その後、どうしましょうという場合は、骨が溶けてしまっていることが多く、2回法しか選択できません。歯科治療にもトレンドがあり、多くの方が歯科治療をしっかり受け、自分の歯の保有数が増えています。インプラント治療も、入れ歯をやめて噛めるようにインプラントにする時代から、歯根破折や根管治療後の問題により自分の歯を抜く事になってしまった時に、その代用歯としてインプラントをする時代に大きく転換しました。 現在のインプラント治療では、増骨を伴う2回法インプラントが主流となっています。
- Q 28. 抜歯即時埋入手術とは
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A現在は、ハートフル歯科医院では、抜歯即時埋入が主流となっています。 割れたり、歯が膿んでしまったり、むし歯や歯周病がひどくなってしまった場合には、抜歯を選択するしかない場合もあります。その場合に、骨が多く残っている時には、抜いたその日にインプラントを植え込む、抜歯即時埋入法をお勧めしています。 抜歯即時埋入法でも2ヶ月待機埋入法でも、骨の条件さえ良ければ予後は変わらないと言われています。 そこで、条件が良ければ、手術が1回ですみ、合計の治療期間も短くなる。お薬を飲んだり、レントゲンを撮る回数も少なくなる抜歯即時埋入をお勧めしています。 2015年ドイツのケルンにおける世界デンタルショーでバイコン社と抜歯即時埋入法に出会いました。その後、抜歯即時埋入法という術式は、毎年渡米してボストンにあるバイコン社研修センターに通い、身に付けた技術です。 従来のインプラント手術では、抜歯をして3ヶ月、半年経過し他の更地になった骨の平坦な場所にドリルで穴を開けて、そこにキツくねじ込む術式を取っていました。初期固定を出す。と表現し、初期固定がないと骨結合しないものだと教えられています。しかし、バイコンのショートインプラントを使用すると、インプラントを膿みのある抜歯窩に埋入する、大きな抜歯窩に小さなインプラントを置いてくる術式が可能になりました。過去のインプラント手術の術式から考えると、狂気かと思いましたが、適切な術中処理をして、手術を行うと確実に噛めるようになることを確信しています。数千症例の経験を経て、大きな自信となっています。 妻の乳歯の晩期残存、永久歯の先天性欠損部位へも抜歯即時埋入を行なっています。ご安心ください。 (適応症例というのがあり、全てのインプラントを抜歯即時埋入では、行っておりません。)
- Q 29. フラップレス手術を希望してます、誰でも可能ですか?
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A骨の状態が良ければ可能です。 36番の回答にある、1回法のさらに進化した治療法です。 フラップレスインプラントは、歯肉の切開が少ないインプラントです。インプラント手術の種類の中では、最も侵襲が少なく、腫れや痛みが少ない手術術式と言えます。 6ヶ月以上前に抜歯を終えている部分へのインプラント治療になります。 歯肉を4mm径の丸穴をあけて、そこにドリリングしていきます。 骨にしっかりねじ込めた場合は、即日仮歯まで進めます。 骨の高さが頬舌で違う場合など、埋入深度が見えずらく、骨の状態が良いだけなく、形態、付着歯肉と言われる硬い歯肉に覆われている。など更に多くの条件が重なっている場合に行います。骨や歯肉の良好な場合の方にのみ行っています。
この夢のような『即時荷重インプラント』は、誰にでもできるわけではありません。患者さん側の問題と、歯科医院、歯科医師側の両方に様々な条件があります。その条件が整った場合にのみ治療が可能になります。 患者さん側には、CT診査でインプラント体を埋め込む顎骨の高さ、幅、厚みが十分にあることが重要です。年齢、性別で骨の密度や硬さも異なります。患者さんが即時荷重を希望していても、すぐにできると判断することは、できません。 歯科医院・歯科医師側には、CTや患者さんの全身状態を把握する診断力が求められます。即時荷重をするためのドリルプロトコールを理解して、実際の手術中に骨の硬さを元にドリルの使い方を検討します。ここは、知識と経験が非常に重要視されます。歯科医師の実力が試されます。 ハートフル歯科医院でも症例を選んで、行なっています。
即時荷重手術をやっているが適応症例か? 即時荷重手術をやっていないのか? そこが重要だと思います。
- Q 30. 他院で骨が薄いので手術が難しいと言われました。対応は、可能でしょうか?
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A当院で取り扱っているバイコン社のインプラトは、ショートインプラントと言われるシステムです。普通のインプラントよりインプラント体が短くても、しっかり噛めるように設計されています。 ご自身の骨が薄く、単純に他院で難しいと言われた場合でも、治療可能になることが多いです。インプラントメーカーにも色々あります。即時荷重に向いているもの、短いもの、治療期間が短くできるもの、仕入れが安いコピー製品など存在します。インプラントメーカーは、それぞれ特徴を出しています。ハートフル歯科医院では、即時仮歯が必要な時に、CAD/CAM対応できるカムログ社。難症例に対応できるバイコン社。2種類のインプラントで治療を行っています。
タバコ・アルコールも控えるようにしてください。特にタバコは、煙のでないタイプでも止めるようにしてください。 治療後に不快症状、違和感が消えないなど不安がある場合は、歯科医院に連絡をしてください。
・上顎の場合は、上顎洞の中に造骨するサイナスリフトやその進化系のパラタルトランスサイナスリフトで対応します。 上顎骨の奥歯で骨が薄い場合は、その奥にある上顎洞と言われる空間に人工骨を入れて、奥歯部分の骨に厚みを持たせる手術でした。
・垂直的な造骨手術には、歯牙の破折や根っこの膿が大きく溜まってしまった方の骨は、大きく溶けてなくなってしまいます。その場合、コラーゲンと人工骨のスポンジや自己血由来の骨成長因子を混ぜて盛り上げ、骨誘導膜で包むことで、過去には、難しかった垂直的な骨造成が可能になっています。
・厚みがない場合などは、骨を2枚に裂くスプリットテクニックなども行います。スクリュータイプのインプラントでは、スプリットすると骨のねじ込む圧力がかかり、骨吸収を起こしやすいです。 そこで今は、あまりやらないようになってしまいました。しかし、バイコン社のインプラントは、釘タイプなので骨を圧迫する力が弱いです。結果、今でもスプリットテクニックが有効な手技となっています。
・水平的な造骨手術は、抜歯後、長期間入れ歯を使っていた方など、唇頬側の骨が吸収して痩せて薄くなっている場合、、厚みが足りなくてインプラントができない状態を改善するために、人工骨、自家骨でボリュームを増やし、骨誘導膜で包みこむことで骨の厚みを増やしていきます。 インプラントが「できる・できない」は、その歯科医院で「できる・できない」という意味です。もしくは、その先生の価値観でやめた方が良いと思っているが正しい表現だと思っています。医科の世界では、癌の手術は、ここでは、できないから大病院を紹介するルールが存在ます。歯科業界では、個人の歯科医院ごとの連携がうまく機能をしてしない為、紹介してもらえないことが多いものです。
- Q 31. 骨の薄い方の手術の場合、ハートフル歯科医院の適応範囲・おおよその期間を教えてください。
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A骨が薄い方には、、サイナスリフト、パラタルトランスサイナス、GBR、自家骨移植、コラーゲンボーン、スプリットクレフト、再生療法、理学療法などを術式を工夫することで多くの症例に対応が可能になっております。全身状態さえ問題なければ、ほとんどの場合がインプラントが可能だと思います。ただ、骨造成+インプラント手術になると、6ヶ月から1年程度かかります。性別、年齢、造骨量や部位、自家骨の使用できる量によって、治療期間は、変化します。噛むことをあきらめずに、歯科医師に相談してください。
上顎への特殊な骨造成法について
・サイナスリフト(ラテラルウィンドウテクニック):上顎の奥歯で歯槽骨の厚みが5mm以下で2歯以上の広範囲に歯を失った場合に行います。鼻腔につながっている、頭蓋骨内の空間を上顎洞(サイナス)と言います。上顎の奥歯を抜歯すると、歯槽骨は、痩せていきます。上顎洞が口腔内側に下がり上顎洞の空間が広がっていきます。 上顎の奥歯部分の歯槽骨が薄くなってしまった場合には、インプラントのボルトの長さ10mmを確保するために、粘膜を大きく切開、剥離をしていきます。上顎骨側面からアプローチして上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を持ち上げ、その下に人工骨を注入し造骨する方法です。口腔内からアプローチをするので、顔を傷つけることは、ありませんが、大きく歯肉を剥離するために腫れてしまうのが難点です。歯肉を縫合して、半年間待機することで、人工骨は、本物骨に置き換わり、1年間かけてゆっくり硬くなります。インプラントの植え込みは、同時もしくは、半年後に行います。 骨が硬くなった頃、インプラントと骨結合も進みます。約1年後、インプラントの本歯は、取り付けられて噛めるようになります。 治療期間が1年程度かかることと、侵襲のある治療法で、かなり腫れる治療だと、いつも説明しなければならない内容です。
・パラタルトランスサイナスリフト:2013年よりボストンにあるバイコン社インプラント研修センターにて習得しました。サイナスリフトの代わりに上顎洞に造骨するテクニックです。広がった上顎洞に対して、歯槽骨(歯のあった部位)から上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を持ち上げ、人工骨を注入し造骨する方法です。歯の元々あった場所(歯槽頂)からアプローチをし、小さく歯肉を剥離するためにほとんど腫れません。インプラントを同時に埋入して歯肉を縫合します。半年間待機すると本歯が入り、噛めるようになります。切開、剥離の量が少なく低侵襲で腫れにくい治療法です。 サイナスリフトは、パラタルトランスサイナスに進化しました。その結果、治療期間が短く、手術時に毎回同時埋入が可能です。上顎の奥歯のインプラント手術の際に切開面は、小さく腫れにくい手術に進化しました。
手術回数 治療期間 腫れ・痛み サイナスリフト 2回(時に1回) 1年 あり パラタルトランスサイナス 1回 半年 少ない
- Q 32. 顎の骨は、どうやって作るのですか?また、その骨が将来どうなるのか?
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A骨が少ない、薄い、浅いいろいろな表現がありますが、骨がなければ作るしかありません。そのためには、人工骨を使ったり、自分の顎骨を採取して移植したり、インプラント用に削った骨を回収して移植に使い、抜歯窩を埋め、厚みや高さを増やします。その人工骨、自家骨に血液を遠心分離して抽出した骨成長因子(フィブリン)を混ぜることで骨の再生の場を作ります。骨のボリュームが増えたら、そこに上皮が入り込まないように骨誘導膜を配置します。ボリュームが増えるので粘膜が距離が足りなくなります。そこで減張切開をして粘膜を伸ばします。「切開、縫合」と言う外科的な技術が要求されます。(減張切開すると腫れやすいです。)閉鎖された、人工骨、自家骨に埋め尽くされた空間には、血液と一緒に造骨細胞が走って新生骨を作り始めます。(骨再生の場を作るのが、再生療法)その骨の再生を早めるのが、理学療法(超音波治療)となります。 骨の成長には、刺激が必要です。刺激とは、運動、重力です。刺激がないと骨は、弱ります。宇宙飛行士の骨が弱くなることは、有名です。宇宙には、重力がないからです。理学療法的に刺激を与え、骨の新生、再生を早めます。 骨ができる上で、問題が起こるのは、感染と骨に力がかかることです。手術後に膿んだりしないように抗生剤をしっかり服用し、術野を清潔にするためにうがいをしてください。無理な力がかかると困るので、入れ歯もすぐに使わないでください。術野以外の歯ブラシは、いつも通りきちんと行ってください。口腔内の感染源の除去につながります。よく体を休め、バランスの取れた食生活をし免疫力を高める生活をしてください。当日の運動、入浴は、禁止、禁煙などの手術直後の注意事項は、守ってください。
- Q 33. 大きな骨移植をする場合、移植元は骨のどこから取りますか。費用は、どれくらいですか。
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A移植骨は、患部の周囲から採取します。かつては、下顎の奥や脛骨など別の部位からも採取していました。今は、人工骨、手術部位に自己血液由来の成長因子を混合、大型遅延吸収の骨誘導膜、理学療法を併用して行います。骨移植の費用は、11万円(税込)ですが、移植手術の場合は、点滴麻酔下で行っています。時間がかかることと、腫れや痛みのコントロール、姿勢の保持をしっかりと管理するために麻酔科の先生を呼んでいます。点滴麻酔の費用は11万円(税込)です。理学療法は、12100円(税込)です。 (2022.11月現在)
【金額参考例】
- 骨移植の費用 11万円(税込)
- 点滴麻酔の費用 11万円(税込)
※再生療法を含む - 理学療法 1万2100円(税込)
※外科用の歯ブラシ・うがい薬を含む
合計23万2100円
- Q 34. 手術後にすぐに噛むことは、できますか?
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A近年、コンピューターシュミレーションが可能になり、ガイドサージェリーを行うようになったことでより安全で負担の少ない治療計画が可能になりました。これによりわずか1日で歯ができる「即日インプラント治療」がやりやすくなったことは、言うまでもありません。CAD/CAMが進んだことにより、噛み合わせ考え、理想的な埋入手術治療計画が立てられます。これは、治療期間が長いことの欠点を克服する画期的な治療概念です。即時荷重とは、インプラント手術後にすぐに噛めるようになるため、普通に食事が可能です。仮歯とは言え手術直後に噛めるようになるので患者さんには、すごく喜ばれます。しかし、骨とインプラントに負荷をかけないように、1ヶ月間は硬い食べ物を、食べないでください。
この夢のような「即時荷重インプラント」は、誰にでもできるわけではありません。患者さん側の問題と、歯科医院、歯科医師側の両方に様々な条件があります。その条件が整った場合にのみ治療が可能になります。 患者さん側には、CT診査でインプラント体を埋め込む顎骨の高さ、幅、厚みが十分にあることが重要です。年齢、性別で骨の密度や硬さも異なります。患者さんが即時荷重を希望していても、すぐにできると判断することは、ありません。 歯科医院・歯科医師側には、CTや患者さんの骨の状態を把握する診断力が求められます。即時荷重を実行するためのドリルプロトコールを理解して、実際の手術中に骨の硬さを元にドリルを扱います。ここでは、知識と経験が非常に重要視されます。歯科医師の実力が試されます。前歯の即時荷重手術は、埋入位置、角度、深さなど多くのチェックポイントがあり、その上で即時負荷をかけられる条件をクリアしていかなければなりません。
ハートフル歯科医院でも症例を選んで、行っています。 皆さんにとっては、その歯科医院で即時荷重手術を取り扱っているか?自分は、適応症例なのか? そこが重要だと思います。 セカンドオピニオンで検討してみるのも良いかもしてません。
- Q 35. 手術後の食事は、どうしたら良いでしょうか。
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A麻酔は、3時間程度効いています。その間の飲食は控えるようにしてください。 手術当日の食事は、硬いものは避けるようにしてください。入れ歯をインプラントに交換する治療を行っている場合は、特に気をつけてください。入れ歯は、しばらく使えなくなります。 手術後1ヶ月は、食後はうがい薬ですすぐようにしてください。傷口に汚れが付着しないようにします。
タバコ・アルコールも控えるようにしてください。特にタバコは、煙のでないタイプでも止めるようにしてください。 治療後に不快症状、違和感が消えないなど不安がある場合は、歯科医院に連絡をしてください。
- Q 36. 手術後にすぐに仕事に戻ることができますか。
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Aインプラント手術後は、止血を確認し、術後のレントゲンの説明が終わった後帰宅します。しかし、仕事に戻ることはお勧めしていません。 手術後に痛み止めを飲まなくても過ごせる方もいらっしゃいますが、帰宅後に痛みがでて痛み止めを飲むようになることもあります。出血してくることもあります。手術の大きさにもよりますが、インプラント手術当日は、お仕事を休みにすることをお勧めする理由です。
- Q 37. インプラント治療をしている歯科医院を選ぶ際のポイントはどこですか。
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A自分の歯とほとんど同じように食事ができるインプラント治療は、審美的にも機能的にも満足度の高い治療法です。ただし、外科手術になるため、手術方法の違いや歯科医師のスキル自体に大きな差があります。 リスクを最小限に抑えて、安全で安心できるインプラント治療が受けられるかは、歯科医院、歯科医師選びが重要になってきます。インプラント治療は、保険治療ではありません。全て自費治療です。病院によって費用が異なります。できるだけ費用を抑えるようにしたいのも分かりますが、経験、技量、医療設備など十分に調べて選ぶことをお勧めします。
優良な歯科医院は徹底した衛生管理、CT診査、長期間のメインテナンスが受けられる。この3点をしっかりやっていることが重要です。年間100症例程度、手術を行なっている先生なら技術もあると思います。担当する先生がいなくなったりすると責任の所在が出てきます。 インプラントは、歯が入って長期間機能して初めて成功と言えるものです。値段や家から近いだけで決める方もいらっしゃいますが、医院理念にも注目してください。 共感できる考え方を持っている先生とお付き合いすることをおススメします。 チェックリストを掲載したので治療受ける前に、やって見てください。
□インプラントの治療経験が豊富
□インプラント治療の経験や治療に関して誠実に回答してくれる
□インプラント治療は、専用の個室で行ってくれる
□治療室、受付、洗面所、トイレ、玄関周りなど清掃が行き届いていて、清潔感がある
□歯科衛生士、歯科技工士などのスタッフが充実している。スタッフに笑顔が溢れている
□歯科医師、歯科衛生士、などスタッフに身だしなみ、清潔感があり、挨拶がしっかりできる
□CT、CAD/CAM、マイクロスコープなど設備面で充実している
□治療計画、費用など納得できるように説明してくれる
□治療前、治療中、治療後のフォローを受付などのスタッフができる
□治療後の定期検診、メインテナンスの提案がしっかりとなされている
□インプラントに関する考え方(医院理念)に共感できる
- Q 38. インプラント治療は、いつからでも始めることはできますか。
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A歯が抜けると、周囲の骨は退縮し骨の高さがなくなっていきます。そこで、インプラントを希望するのであれば、抜歯同時、もしくは2ヶ月後くらいに行なうのがベストだと言われています。他院で抜歯されてたとしても同様です。 歯のないまま何年も経過したり、入れ歯で生活をすると骨の状態は、だんだん悪くなっていきます。インプラントのタイミングは、重要です。手術自体ができないことはないですが、骨造成など手術も加わり、複雑で難易度が上がってしまいます。費用も時間もかかることになるので、歯を抜くことが理解できたら、インプラント治療を一度検討してみることをお勧めします。 お子様が、スポーツや事故、永久歯が生えてこなかった場合などもインプラントを検討しましょう。その場合は、歯や顎の骨の成長を待ってから治療を始めましょう。
インプラント治療は、日々進んでいます。歯肉や骨の状態に合わせて治療計画が可能です。インプラントにしたいと思った時が、インプラントをするベストなタイミングです。高齢の方の場合は、合併症が出てしまうとインプラント治療が難しくなってしまいます。入れ歯のままで生活をすると、骨への直接の刺激がなくなり毎年0.5mmずつ骨の高さが減っていきます。骨が減っていくと、入れ歯が不安定になり噛みにくくなっていきます。 80才を超えてインプラントを行い、喜ばれたこともあります。元気で前向きな人生を考えられるうちは、いつでもインプラントを行うチャンスだと思います。 食べられる喜び、人と触れ合う楽しみ、幸せは、健口から生まれてきます。
- Q 39. インプラントに向いていない人は、どんな人ですか?
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A歯が入った後、ホームケアとして指導された歯ブラシの仕方、フロス、うがいなど習慣化せずに生活をしていたり、定期検診と言われるメインテナンスを受診しないようだとインプラント治療を受けた意味がなくなってしまいます。第3の歯として、高額で購入した代用歯ですから、大事に使って欲しいと思います。 もし、そういったホームケア、定期的なプロケア、歯科医師によるチェックアップ(レントゲン)が受けられない方は、インプラントに向いていないかもしれません。
- Q 40. インプラントは、どのくらい持ちますか?
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Aインプラントの素材は、チタンです。チタン自体は、半永久的に使用できるといわれています。現在のオッセオインテグレーション(骨との化学結合)が良好なインプラント自体の歴史は、約70年なので今後は、臨床を重ねていかないと30年持つとは、断定はできません。
ただ、長く持つはずのインプラントにトラブルは起こる時は、たいてい患者さん自身がホームケアを怠ってインプラント歯周病(=インプラント周囲炎)にかかり、土台となる顎骨が溶けれてしまう事が原因です。できるだけ寿命を長く持たせるには、定期検診でメインテナンスを受けることや自分でしっかり歯磨き、うがいをして口腔内の細菌感染症を防ぐことが大切です。 歯科医師、歯科衛生士のアドバイスをきちんと守り、プラークコントロールに力を入れてできるだけインプラントを長持ちできるように自分でも気をつけてください。
- Q 41. 治療費の支払い方法を教えてください。
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Aインプラント治療は、自費治療になります。そのため、治療費は高額になりインプラント治療を諦めてしまう人も多くいます。しかし、デンタルローンや医療費控除が利用できることが知られておらず、利用することで経済的な負担も少なくなることをお話しします。 デンタルローン:ローン会社が治療を立て替えてくれます。患者さんとローン会社が直接契約をして、月々少しづつ返済をしていきます。期間や月々の支払いなどローン会社と相談します。
・金利例:3.8~5.9%(各デンタルローン会社参照)
・医療費控除:医療費控除とは、1年間に支払った、医療費の総額から10万円を引き、その金額を税務署に確定申告すると受けられる制度です。この制度は、医療費の総額なので保険分や医科での支払い、同居家族の医療費も合算できます。会社の年末調整でも医療費控除が受けられるのでご安心ください。
クレジットカード:クレジットカードでもリボ払いなど可能です。総合的に考えて、治療費の支払い方法、治療内容など検討してください。金利15%~18%(各クレジット会社参照)
- Q 42. 院内での感染対策を教えてください。
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A歯科医院で使用している歯の切削器具には、唾液や血液が付着します。その唾液、血液には、エイズ・B型肝炎・C型肝炎・コロナウィルスなどが含まれている可能性があり、感染対策が重要視されています。当院では、院内感染を防ぐために、ジェットウォッシャー(医療用高圧洗浄機)、オートクレープ(高圧加熱滅菌)などを使用します。歯を削るタービンは、専用の滅菌自動注油器を使用します。プラスチック製品は、ガス滅菌を使用して加熱しない形で清潔な器具を使用しています。 また、コロナ感染対策により、受付での検温、アルコール消毒を徹底しております。診療前にうがいよる口腔内の除菌も行い、飛沫感染を防止しております。
2020年3月から始まったコロナ感染対策によって、診察時の検温で3名ほど発熱が認められ、予約の変更をお願いしたこともありました。また、発熱に関して問い合わせも多く、37度以上の発熱があった場合は、受診をお断りしております。逆に1件だけ、歯科由来の発熱と断定できる事例がありました。その方は、症状経過を電話問診した結果、歯科由来の発熱と診断できたので来院していただきました。コロナが流行り出して2年が経過して、多くの経験を積み、発熱に対しても柔軟に対応しています。社内では、朝の検温でスクリーニングを行い、発熱があった場合、すぐに帰宅してもらっています。濃厚接触が疑われる場合は、その場で抗原検査を行い、陰性を確認したのち仕事に入ってもらっています。 (2022.11月現在)