インプラントのメインテナンス
ハートフル歯科医院では、インプラントの患者さんに年に4回のメインテナンスをお願いしています。
イラストの青い丸印は、天然歯で歯肉と繊維性の結合部です。
反対に赤い丸印は、インプラントで歯肉と結合していません。
軽く歯肉とインプラントはタッチしているだけです。
赤い丸印の部分には、“汚れ=細菌層”が付着しやすい構造です。
そこで、インプラントのメインテナンスは、自分の手では取れないオレンジのプラークをいかにコントロールするかがポイントです。
インプラントは、骨のあるところに埋入するので、全部がど真ん中に入れられる訳ではありません。
前か後ろかに寄ってしまう事があります。
それは、骨のない場合、やむを得ません。
そんな時には、歯肉貫通部の汚れがつきやすくなる為にフロスでの清掃をお勧めしています。
実際のところは、歯肉貫通部の掃除がうまくいき届かない事も多く、年4回のメインテナンス時に歯科衛生士がしっかり掃除をすることになります。
歯石と違い、ガーゼで拭うとすぐ取れるレベルの汚れです。
この汚れは、バイオフィルム(細菌層)といって、シンクのぬめりと同じです。
細菌が住み着くと、腫れや痛み、出血が続き、骨が溶けてインプラント自体がグラグラしてしまいます。
汚れが溜まってきたら、定期的に歯科衛生士さんに取ってもらう事が大切です。
また、ハートフル歯科医院のインプラント歯の多くは、取り外しタイプの本歯なので、術者が掃除しやすいように出来ています。
取り外してのメインテナンスも可能です。
バイオフィルムがついていた場合でも、取り外して掃除して戻せば歯肉も治ることが多いです。
・積極的にフロスや歯間ブラシを使ったホームケア
・歯科衛生士さんによる、定期的な歯肉の内側のバイオフィルムの除去
・定期的な抗菌剤の塗布
それが、インプラントを長持ちさせる為に必須です。
忘れずに通って欲しいインプラントのメインテナンス!
全て患者さんの笑顔の為に・・・
下田孝義