歯科研修医「局所麻酔練習」
こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。
新年度が始まって2週間が経ちました。
そろそろ新しい研修医の先生も新しい環境に慣れて来たことと思います。
診療のアシストについてくれていますが、積極的にいろんな質問を指導医の先生に聞いているようです。
先日、研修医の先生と局所麻酔の実習を行いました。
実習相手は私と理事長です。
麻酔は毎日使っていますが、打たれることはなかなかないので、少し緊張しました。笑
実習ですので、臨床を想定して治療説明から行い、麻酔開始です。
刺入点に迷いながらも、知識と臨床をすり合わせていきました。
貧血帯を確認しながら、低圧で麻酔液の注入を進めます。
ある程度麻酔が効いたら、歯根膜注も行いました。
歯根膜に針を入れるのにはある程度力がいりますので、何度かトライして感覚をつかみました。
実習をすることで、アシストにつくときにも、今までと違った視点で診療を見ることができると思います。
朝に実習を行いましたが、その日は午前の仕事中、口の中に違和感があったので、しっかり麻酔を聞かせてくれた証だと思います。
お疲れ様でした。
局所麻酔は、患者さんにとっての精神的ストレスとなります。
局所麻酔をしっかり効かせられれば、その後の治療はスムーズに進められます。
痛くない麻酔を行うことで、患者さんに安心感を持ってもらえるはずです。
大人の方でも嫌な麻酔は、小児だとさらに嫌がられてしまいます。
小児歯科では麻酔が一番大事と言ってもいいかもしれません。
・表面麻酔の効果が出るまで待つ
・粘膜を緊張させ、すばやく刺入する
・麻酔液は低速低圧で注入する
・麻酔が効きやすい場所を意識する
・麻酔針のカット面の向きを意識する
私は以上のようなことを意識して日々麻酔を行っています。
ここまでの麻酔をマスターできたら、次は下顎孔伝達麻酔の修得です。
8番抜歯や、麻酔が効きにくい患者さんに対して用います。
今後その実習もあるかと思いますので、がんばっていきましょう。