こんにちは、ハートフル歯科の遠藤です。

当院では、DENTCA（デンカ）義歯システムを導入し、従来の技工手法と融合させたハイブリッドな義歯製作を行っています。

今回は、実際の症例とともに、製作工程と臨床的意義についてご紹介します。

DENTCA義歯は、CAD/CAMを活用したデジタル義歯システムで、日本国内ではまだ限られた施設でしか使用されていません。

当院では、従来のロウ義歯製作とデジタル技術を組み合わせる独自のワークフローを構築しており、より精密で臨床的に優れた義歯の提供が可能です。

 

現在は下記のような流れで製作を行っています：

① アナログでのロウ義歯製作
従来通りの方法で、印象採得からロウ義歯の制作までを行います。

 

② スキャナーによるデジタル化
完成したロウ義歯にて咬座印象を行い、そのままスキャンし3Dデータに変換。

 

 

 

③ デジタル義歯の最終製作
3Dデータを用いて、パソコン上で義歯のデザインを行います。
ここで、歯牙の位置やサイズの変更も可能です。
石膏やレジンの収縮・膨張などのエラーを排除した、高精度な義歯を製作します。

 

 

この方法により、従来の義歯よりもフィット感や吸着力が格段に向上した義歯が完成します。

手で外そうとしても簡単には外れないほどの精度です。

また、当院では院内に技工所を併設しており、技工士がチェアサイドまで来て微調整や相談を行える体制が整っています。

この連携により、ドクターと技工士がリアルタイムで対話しながら義歯を仕上げることができ、研修医にとっても非常に学びの多い現場となっています。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科