今日も無事にインプラント治療が終わりました。

上顎の奥歯の骨が2mm以下の場合は、“サイナスリフト”が適応です。

しかし、ハートフル歯科医院ではその枠を越えて、“パラタルトランスサイナステクニック”で上顎洞に骨を作っていきます。

骨の厚みはなく、難症例ですね!

患者さんには、「上顎洞粘膜が破けるかもしれません。」と事前説明をしながら、オペを開始しました。

超音波切削器具を使い、骨削除して特殊な器具で粘膜を剥離します。

薄氷を踏む思いで そーぉっと、そーぉっと。

ゆっくり、ゆっくり。

その奥にもう一本やる金額的余裕がなかったので一本埋入しました。

咬合力に負けるのが怖いので、6×5のサイズを入れました。

いつもよりも太めな大きさです。

直径5mm→6mmにサイズアップすると、半径1.2倍×半径1.2倍×π×高さ=1.4倍π高さの表面積になります。

骨結合も4割増しになり咬合力に耐えられるかなと思っています。

インプラント治療は、力と炎症を考えないといけません。

力学的に不安定な場合には、太さや長さを調整して強度を増して対応していこうと思っています。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科