抜歯の主な原因を見て思う
日本中で毎日歯が抜かれています。とても残念です。
そして、“僕は今(仮題) 長生きしたけりゃ「歯を抜くな!」”という本を書いています。
平成9年に歯科大学を卒業して、今年は平成33年です。
いつの間にか24年も時間が過ぎてしまいました。
来年で25年ですね。
本を書くのって結構面白いですね!
記念の年、良い節目です。
卒後、“歯を抜かない、自分の歯で美味しく食事をすること”をテーマに仕事をしてきた気がします。
そして、どうしてもダメなら噛み合わせを残して、食生活の質を下げないことが今となっては健口長寿の道だと確信してます…
「歯を抜かないために…」
・むし歯治療:むし歯予防と長期予後の良いセラミックによるワンデー修復
・歯周病:マイクロスコープを使用した歯石取りや、ポケット内の細菌層(バイオフィルム)のコントロール(メインテナンス)
・破折:破折させない力のコントロールや加齢変化を受け入れられる咬合管理、ファイバーポストを応用するなどで破折予防と破折した後の接着治療
・矯正:歯育てというむし歯予防、歯並び予防とインビザラインを使用した非抜歯コンセプト
・埋伏歯:これは抜歯で良いと思います。痛みの少ない伝達麻酔や腫れの少ない抜歯法
どうしても抜歯になってしまったら噛み合わせを保持し、隣の歯を守るインプラントを健口長寿につながる歯科医療として、自分の世代のまとめに入っているように感じます。
僕の歯科医師人生が40年あるとするとあと16年です。
「臨床と教育」開業医に求められている世界だと痛感しています。
開業時、当時の院長に「後輩の指導が君の役目(仕事)だよ。」と言われました。
借金して開業するのに何言っているのか分かりませんでした。
しかし、開院して15年その意味も分かってきた気がします。
本の出版を機に、また世界をもっと幸せにできる。
歯科医療から投げかけていきたいと思います。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義