「マイクロスコープ」を使ったメインテナンスの必要性
歯科医院へのメインテナンスウインの習慣に関して、日本人にはまだまだなじんでいません。
そこを定着させる必要があります。
欧米では、既知の習慣です。
この表を見てください。
メインテナンスに通っていない人は、年齢を経てどんどん歯を失っています。
「自分歯磨き」だけでは、歯科疾患からは逃れられていないんです。
自分の歯を守る為には、定期的な歯科医院への通院が必須と言えるでしょう。
日本人は、欧米と比較して、メインテナンスを受ける習慣がないのは事実です。
しかし、生活スタイルは全て欧米化しています。
ファッション、食文化、など数年遅れてやってくるものです。
それは、皆さんが感じているところです。
理想のメインテナンスは、毎回のメインテナンスで患者さんの口の中についている、歯石、プラークをマイクロスコープを使って除去していきます。
数ヶ月すると必ず歯石が付き、プラーク、バイオフィルムが付着する事実を伝えるんです。
見せることで自分事に変えてもらいます。
衛生士さんが「来い」って言うからとそう思われないように患者さんにお伝えする必要があります。
そんな風に説明してくれると次回の通院の理由付けができます。
本当に残念ですが、日本人は、メインテナンスに通う習慣がありません。
しかし、私たち歯科医療従業人は既に知っています。
真面目に通う人ほど、口の中でがキレイだということを。
キレイなのに、メインテナンスに通院する理由。
それは、歯と歯の間や歯周ポケット内の細菌層は、見えない上に、自分では除去できないと知っているからです。
歯科医院に通う事でお口の中がキレイに保たれます。
更に、ホームケアへのモチベーションも上がります。
家でも口腔ケアが行き届くようになります。
二重の良いサイクルが回り始めています。
患者さんは、むし歯や歯周病にならずに、自分の歯で食事ができる事を希望しています。
どうすれば良いかを気づかせてくれる歯科医院が求められています。
患者さんには、メインテナンスの必要性について説明し、理解して欲しいものです。
実際、メインテナンスに行く習慣の有無で残存歯数は、変わっています。
メインテナンスに通う習慣のある国の方が日本人の2〜3倍歯が残っています。
これは、紛れもない事実です。
欧米化は、ここでも進んでいき、日本人も同じように変わっていくと思います。
洋服を着て、肉食になり、パスタやハンバーガーを食べるようになったのと同じように。
そこで、ハートフル歯科南口院の奥の5.6番ユニットの間にマイクロスコープが入りました。
ユニット2台でマイクロスコープを共用できるように首が振れる設定になり、動画撮影、閲覧が可能です。
マイクロスコープを通じて、健康意識を高めると共に、疾病予防を、徹底する。
何か問題があれば、しっかり説明して治療に移行する仕組み作り、歯科医師ー歯科衛生士連携が院内に構築されるのです。
歯科医師だけが、マイクロを見る時代から、歯科医療従業者ならマイクロを見て治療する時代に変わりつつあります。
先人的な立場では、すでにそうあるべきだと思っています。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義