歯を失っていく過程には、必ずストーリーがあります。
20代女性のブリッジがそのスタート地点となったように感じます。
治療計画によっては、予想可能なものが多いです。
最後方歯は、歯磨きがやりにく そこに歯ブラシのやりにくいブリッジを入れたらどうなるのでしょうか?
これが、予想可能な治療計画です。
 
治療の後にお起こる、不幸までも治療計画に入っているということです。
 
歯がボロボロになってしまった人には、それぞれの事情があることでしょう。
 
6番の片方の根っこが生んでしまって、抜くことになったとしたら。
その時に、奥歯を削る必要があったのでしょうか?
その時にインプラントの提案ができていれば違ったことでしょう。
 
そう思ってしまいます。
20代でブリッジにする時には、、片方の無垢の歯を削ることになります。そんなの嫌。削りたくない。
ブリッジ周りは、不潔になることが多く、虫歯や歯周病になってしまいやすいことが決まっています。
健康なエナメル質には、触れない方が良いに決まっています。
そのエナメル質を削ると、下坂を転がるように悪くなります。
しかし、それは、数年単位で進むので気づかれません。
 
今回は、その下の坂道の転がりを止めるような治療計画としました。
虫歯になってしまった半分の歯は、抜いてしまって、インプラントを入れます。
その奥の歯は、セラミックで治療しました。
結果、フロスが使えるようになり、銀歯と異なりプラークが付着しにくい素材に変更されました。
もちろん、白い歯なので審美的にも美しいです。
笑った時にギラつく銀歯からも解放されました。
治療が終了した時に必ず行う 「お約束!」
もうこれ以上インプラントしないで済むように、メインテナンスに通ってくださいねって。
インプラント治療の終わりは、メインテナンスの始まりです。
 
お口の健康は、虫歯菌、歯周病菌などの感染症です。
だから、徹底的に除菌する必要があるんです。
毎日の歯ブラシだけでは、取りきれない 歯の不潔域と言われる部分も徹底的に掃除をする必要があります。
毎日の歯ブラシで取りきれない場所は、虫歯経験があってもなくっても、誰かにとってもらう必要があるんです。
だから、ボロボロになる前により良い未来の期待できる治療。そして、メインテナンスが重要となっています。
 
食事が美味しくできるのは、健康な歯があってこそ。
 
食べることを諦めない。
自信を持って笑顔で生活する。
毎日のちょっとした生活習慣で、維持できます。
 
治療計画とは、噛めるようになるまでだと思われがちです。
実際には、治療された歯が10年以上機能して初めて評価されることでしょう。
そんな覚悟で治療を行っています。
 
 
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
 
下田孝義
医療法人社団徹心会ハートフル歯科