歯の神経の再生は、臨床の現場で始まっています。夢の世界や未来の歯科治療ではありません。

知覚の回復、MRIで画像診断、顕微鏡による診断 全ての点で、歯の免疫・代謝の回復がなされています。

こうやって、歯髄幹細胞をゆっくり注入して、バイオデンチンや粉砕象牙質を入れることで歯内の神経が復活します。

ポイントは、無菌化です。

今回、同級生の田中先生が、そのコツを話してくれました。

「隔壁、拡大、洗浄」

の3点だと

隔壁は、ラバーダム防湿を行う要。途中で割れたりすることもあります。しっかり歯質に接着させます。

拡大は、普通の根管治療よりも大きくしているそうです。解剖学的根尖と生理学的根尖では違い、根尖の拡大のやり過ぎはNGと習いますが、歯髄再生においては、細胞が入ってくる入り口の役目をしているために積極的に大きくします。
また、拡大をする事で、根の内面の汚染物質を物理的に除去します。

このレシピで、洗浄をしています。
次亜塩素酸ナトリウムの洗浄が多めになっています。

しっかり唾液を排除する隔壁
しっかり物理的に拡大
しっかり化学的に洗浄

“しっかり”が、無菌化のキーワードになっていました。

 

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科