痛みのある上顎6番の「麻酔抜髄=神経除去」をしました。

若手の先生と一緒にマイクロスコープの画面を通じて、手技を確認しながら行った症例です。

歯学部時代は、マイクロスコープの画像をリアルタイムで拡大して見ることができる設備がなかったので見学することが出来なかったそうです。

今回は、ゆっくり使う道具やその理由なども僕なりのこだわりを含めて、LIVE感覚で伝えながら治療を行いました。

道具を使う順番、どの程度削るのか、マイクロスコープで歯牙を見る上で、どういう画像が正解で、どの画角で見ているのか。

全てが新しい出来事だと思います。

たまたま、第4根管までハッキリと見えて、先端まで器具が到達したので電気的根管長測定器の反応まで伝えることができました。

良かったです。

臨床は、同じ症例が二度とありませんが、似ている手技の繰り返しです。

小さな歯という1cm角以下のサイズを対象に治療は行います。

見せながら解説できるなんて、いい時代になりましたよね。

30年前の僕の若い頃は・・・(≧∇≦)

設備が治療の質を決める時代です。

「肉眼で見えないのに、治療出来る」と神業のような事を言う歯科医師の先生もいるでしょう。

しかし、僕は見える事で再現性が上がり、さらに教育に活かす事で、治療の質の向上を図る事が可能だと思っています。

ハートフル歯科の医療レベルの標準化は、マイクロスコープでの「見える、見せる」事で可能にしています。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科