こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。

先日、研修医向けのCAD/CAM特別研修が行われました。
これはハートフルの研修システムの中でも特徴的なもので、1日CAD/CAMに浸れる日となっています。
CAD/CAMを勉強することを目指して研修の応募をした私としては、楽しい1日でした。

今年度のものには参加しませんでしたが、昨年参加した時の様子を元に、どのような研修が行われるかお伝えします。(今年度も、研修終わりの懇親会だけは参加させてもらいました。)

朝は普段の出勤時間と同じの9時から開始となります。
まずは理事長のCAD/CAMに関する講義から始まります。
マテリアルについて、形成についてなどです。
セラミックと一括りで言っても、メーカーから様々な種類のものが販売されています。
どこでどのセラミックを使うか、歯科医師の判断が必要です。

講義の後に、習ったことを模型で実践します。

セラミックはメタルと違い、クリアランスを多くとる必要があります。
また、CAD/CAMの特徴として、鋭角の形成はミリングで削り出せないのでNGです。
そのようなことに注意しながら形成、印象採得を行います。
印象採得は普段から使い慣れているヨシダ社のトロフィーを使います。


お昼休憩を挟んだ後は、接着方法などに関する講義です。
強固な接着には、防湿が欠かせません。

午前と同じように、講義の後は実際に模型で実践です。
午前中にスキャンしたデータを元に、技工士さんがセラミックをミリングしてくれるので、それを用います。

セメントはあたふたしている合間にも硬化反応が進んでいきます。
手早く確実に口腔内にセットします。


自分の削った形成から、どのような補綴物ができるかを見ることができます。
模型は「痛い」など言わず口を開けてくれていますが、それでも難しく感じました。

以上がCAD/CAM特別研修の1日の様子でした。
何かわからないことがあれば、普段の臨床でいつでも質問することはできます。
ですが、このように1日それだけのために研修する日があることはとても勉強になりました。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科