ハートフル歯科に新しい機械が導入されました。
ノーベル社のX-guideというものです。

いったい、どういったものなのでしょうか。

X-guideはインプラント手術で用いられ、インプラントの埋入方向、角度、深さをリアルタイムで教えてくれるものです。

上部のカメラ、患者トラッカー、ハンドピーストラッカーから構成されていています。
術野にLEDライトが照射され、カメラで捉えたドリリングの状況を、モニター上に表示してくれます。
モニター上には、顎骨の中のどの位置にドリルがあるのかをCT画像上で表示されます。
歯科医師はそのモニターを見ながら手術を行うことで、正確な位置にインプラントを埋入することができます。
顎骨の中には上顎洞や下歯槽神経などといった、避けなければいけない構造がありますが、その位置もモニター上に示されるので、安全な手術を行うことができます。

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先日、上席の先生と一緒にX-guideを使ったインプラント埋入の実習に行ってきました。

X-guideによる治療の流れはこんな感じです。
1.CT撮影:この時、専用のXクリップというものを口腔内に入れた状態で撮影します。
2.シミュレーション:インプラント埋入位置をCT上で決定します。
3.インプラント手術:患者さんの顎骨の位置と、ドリリングに使用するハンドピースの位置を認識させる装置を使いながらオペを行います。

実際に行ってみると、まるでテレビゲームをしているような状態でした。
普段私たちは患者さんのお口の中を直接みながら治療をします。
しかし、X-guideでは目の前のモニターを見ながら行います。

最初は違和感がありましたが、モニターに表示されるCT画像から得られる情報は莫大です。
予定していた埋入位置とのズレもすぐ教えてくれ、修正することができます。

インプラントは外科的な侵襲の大きい処置ですが、ロボットの力を借りて、より安全な処置ができる時代がやってきたんだと感じました。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科