バイコンインプラントのサージカルガイドセミナーを受講しました

今回受講したセミナーでは、

「ガイドを使うことで、インプラント治療は“できる”だけでなく、“長期予後が期待できるものになる”」

という点が一貫したテーマでした。

 

理事長によるサージカルガイド講義の様子

長期予後を見据えたインプラント治療の考え方を、臨床視点で解説していただきました。

 

サージカルガイドが長期予後につながる理由は、大きく分けて三つあります。

埋入方向が正確になること、深度をコントロールできること、そしてドリリング時にドリルが骨に蹴られないことです。

まず方向について。

バイコンインプラントの成功において重要なのは、フィクスチャーの長さではなく「方向」です。

ガイドを使用することで、計画した埋入方向を正確に再現でき、フィクスチャーが斜めに入るリスクを最小限に抑えることができます。

これにより、咬合力がフィクスチャーの中心にまっすぐ伝わり、骨に無理な力がかからない状態を作ることができます。

次に深度の管理です。

特に上顎洞に近接した症例では、深度のわずかなズレがトラブルにつながります。

サージカルガイドを用いることで、埋入の深さを事前計画どおりにコントロールでき、安全性と予知性が大きく向上します。

そして今回のセミナーで強く印象に残ったのが、ドリリング時の安定性です。

ガイドがあることで、ドリルが硬い骨に当たって「蹴られる」ことなく、正しい位置・方向のままドリリングが行えます。

この安定したドリリングが、結果としてフィクスチャーの正確なポジションにつながり、長期予後を支える重要な要素になると感じました。

サージカルガイドは、単なる補助器具ではなく、長期的に安心して使えるインプラントを患者さんに提供するための治療計画の一部。

今回のセミナーを通して、その本質を改めて理解することができました。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科