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この本を書く経緯は、大学を卒業して25年が過ぎて、歯科治療を通うじて歯の大切さを本当に知って欲しかったからです。
歯があることでなんでも美味しく食べられることの素晴らしさ。
豊な食生活こそ生きる力だと確信が持てるようになったからです。
高齢者になって、食事時に不自由な方を見ると毎回にもっと早くからいい意味での歯科医療の介入が必要だったことを思い知らされてきました。
そこで、高齢者に歯がある場合とない場合を分けて認知症、転倒リスクなどの高まりを説明していき、歯があることで食生活や心のバランスが保たれることを書かせてもらいました。
 
歯の疾患のステージに合わせて、
 
第一の防波堤:歯質を守る
第二の防波堤:神経を守る
第三の防波堤:根っこを守る
第四の防波堤:噛み合わせを守る
 
 
年齢ごとに困りごとが異なります。
そして、歯の状態ごとに必要な歯科治療も異なります。
歯は時間軸で劣化していくことが多く、治療するたびに歯の状態は悪化していきます。
そこを理解してもらい、今の状態から再治療を繰り返さないで済むような歯科治療やメインテナンスを受けて欲しいと思います。
 

大学時代に祖母が入れ歯で辛い思いをしていました。

の頃の僕は、入れ歯作りの名人になりたかったです。

入れ歯治療を教えてくれた、恩師から入れ歯よりもインプラントの方が噛めると話題になり、インプラント治療に興味を持つようになりました。

しかし、本物の歯にしかない歯肉繊維はなく、その役割の重要性に気付き自分を歯を守る予防歯科の必要性、ラバーダムやマイクロスコープの必要性、セラミックの良さに気づくようになりました。

歯科疾患にはステージがあり、その歯や年齢を考慮した歯科治療を通じて、生涯自分の歯で食事ができるような提案が必要だと考えるようになりました。

この本では、前半で歯の大切さを語り、後半では最新の歯科医療で歯を抜かない治療法を紹介します。

特に日本の歯科治療において、根管治療のトラブルが多く、悩まれている人がいらっしゃいます。

ラバーダムの使用率が低く、マイクロスコープが使用されていない現状から、根管治療の再治療が多く行われています。

そこで、ラバーダムやマイクロスコープの大切さから、MTAという最新の素材、移植などの治療オプションなども紹介します。

歯科治療を通じて、自分の歯を守り、自分の歯で生涯食事が食べられることの重要性とその手引きとなるような治療法を紹介しています。

本書を通じて、歯を失ったとして、インプラントを使用することで、噛み合わせを守ることが最後も重要と伝えることでまとめてあります。

歯の治療で悩み、食生活が不自由なかたが少なくなり、健口長寿の道が開けていくと嬉しいです。

歯で悩んでいる人のバイブルとなってもらえたら嬉しいです。

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科