「歯は抜くな」の本が出版されました。
大学時代に祖母が入れ歯で辛い思いをしていました。
その頃の僕は、入れ歯作りの名人になりたかったです。
入れ歯治療を教えてくれた、恩師から入れ歯よりもインプラントの方が噛めると話題になり、インプラント治療に興味を持つようになりました。
しかし、本物の歯にしかない歯肉繊維はなく、その役割の重要性に気付き自分を歯を守る予防歯科の必要性、ラバーダムやマイクロスコープの必要性、セラミックの良さに気づくようになりました。
歯科疾患にはステージがあり、その歯や年齢を考慮した歯科治療を通じて、生涯自分の歯で食事ができるような提案が必要だと考えるようになりました。
この本では、前半で歯の大切さを語り、後半では最新の歯科医療で歯を抜かない治療法を紹介します。
特に日本の歯科治療において、根管治療のトラブルが多く、悩まれている人がいらっしゃいます。
ラバーダムの使用率が低く、マイクロスコープが使用されていない現状から、根管治療の再治療が多く行われています。
そこで、ラバーダムやマイクロスコープの大切さから、MTAという最新の素材、移植などの治療オプションなども紹介します。
歯科治療を通じて、自分の歯を守り、自分の歯で生涯食事が食べられることの重要性とその手引きとなるような治療法を紹介しています。
本書を通じて、歯を失ったとして、インプラントを使用することで、噛み合わせを守ることが最後も重要と伝えることでまとめてあります。
歯の治療で悩み、食生活が不自由なかたが少なくなり、健口長寿の道が開けていくと嬉しいです。
歯で悩んでいる人のバイブルとなってもらえたら嬉しいです。
下田孝義