新しいCAD/CAM 「iTero」体験会
お昼休みを使って、iTero体験会を開催しました。
もちろん、自由参加です。
食べながらもありで、主な使い方、シロナ社のプライムスキャンとの比較について話を聞きました。
CAD/CAMとは・・・という話は、すっ飛ばして。
iTeroとプライムスキャンとの違いは・・・から始まります。
短時間のために、3台のカメラをハートフル歯科医院に持ってきてもらいました。
結果、6人全員がマシンを触ることができました。
初めは、僕と本山先生が触り、デモ体験。
その後、2人ずつになり別の治療椅子で触る事となりました。
1.カメラの持ち方をペングリップ→パームグリップにします。
2.歯牙に当てる角度を歯列に水平ではなく、カメラ側を少し上げる感じにします。
3.カメラのレンズ側のラバー面を歯牙に乗せて、引きずるようにゆっくり引いていきます。
4.咬合面、舌側面、頬側面と3面を意識して撮影をしていきます。12時の位置に座り、パームグリップでコの字型を意識して動かします。撮影する流れも決まっていました。※プライムスキャンのように、歯牙から1cm浮かして歯牙を全方向から舐め回すように撮影するイメージではありません。
5.被せ物を作る際に、モード設定しその被せ物周囲だけを別撮りします。被せ物周辺だけは詳細撮影モードにします。画面のドットが細かくなり、より精度の高い被せ物が作成されます。モード設定の使い分けで歯牙データが重くなり取り扱いしやすいような工夫がされています。
6.歯牙のむし歯発見機能(NIRI)
下記の写真にもありますが、近赤外線によってコンタクトカリエスが見える機能が備わっています。
一本一本の歯牙について、あたかもレントゲン撮影をしたかの如く虫歯の様子が分かります。
しかし、間違えないでください!
レントゲンとは異なり、厚労省的にはむし歯診断機として認められていません。
そこで、NIRIでむし歯がありそうな時には、レントゲンできちんと診断を重ねて下さい。「レントゲン写真で確認しますね」とレントゲンを使用することを忘れないでください。
しかし、近赤外線なので、被曝について気にする妊婦さんやお子様に対し気軽に撮影できます。
嘔吐反射があってレントゲン撮影がやりにくい場合などは、これ単独で検診はできませんが、参考資料として使用可能です。
初診の方には毎回撮影して、むし歯や脱離部位、不正咬合、歯磨きしにくい部位など見える形にしていくようにしていきたいと思います。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義