iTero レクチャー
インビザライン用の“口腔内スキャナー=iTero” がハートフル歯科医院にもやってきました。
撮影は、咬合面から順番に撮影するルールが表示されます。
その通り行えば大丈夫!
難しくはありません。
従来の口腔内スキャナーと同じです。
いくつか違いを書きましょう!
撮影が上顎、下顎、噛み合わせと3枚行いますが、iTeroでは、それに加えて削った歯や、インプラント部分だけ撮影する機能が加わります。
普通モードで全体を把握、高画質モードで支台歯やインプラントを撮影します。
合計4枚の撮影に増えます。
高画質モードを使わなくても、適合は良かったそうです。
色々とこれから試していきます!
また、噛み合わせを撮影するバッカルショットが左右2枚も可能です。
U字型の歯列を撮影していくと、データ上歯列が反ってしまう事があります。
それを上下の歯列の噛み合わせを撮影することで補正します。
反った竹を合わせて縛り、まっ直ぐにする様なイメージです。
結果、上下の全額撮影時の精度向上につながっています。
矯正治療専用機から始まっている、iTeroだけに全顎撮影用に特化した進化を感じています。
普段は右側、左側と半顎だけ撮影してセラミックを撮影していました。
矯正治療は、全顎対応が求められるので普段よく使うセレックとは異なる進化を遂げています。
また、全額だとデータが重くなりがちです。
パソコンのスペックが要求され、近年のハイエンドモデルになるまではそこまでの3D画像編集は難しいものでした。
そこで“軽く撮影する・高精度に撮影する”などモード切り替えをする事で全体のデータ量の調整がなされています。
セラミックやインプラントの方が精度が求められるからです。
アウトカムシュミレーターの機能を試してみました。
見て下さい。
出っぱった前歯が治療予想図でキレイに変化しています。
抜歯、非抜歯も分かりにくいですがすぐに表示されます。
すごいですね!
抜歯すると、どうしても歯列が小さくなり前歯が少し下がってしまいます。
ワイヤー矯正は、ゴムで引っ張ることで歯を移動させます。
丸いアーチの歯列は、どんどん小さくなっていきます。
マウスピース矯正のインビザラインは、アーチの拡大が可能です。
そこで非抜歯矯正治療のテクニックが進化しています。
この簡単シュミレーション、抜歯・非抜歯を簡単に診断するソフトは、患者さんにはおおきな参考になるソフトです。
その使い方を確認しました。
また、虫歯発見のNIRI機能。
相関法と呼ばれていた、コピー歯の作れるモードは「前処理スキャン」と書かれていました。
インプラントの被せ物も撮影の時代が来ています。
未来の歯科治療と思っていた世界がすぐ近くにくる様になりました。
実際の運用も少しづつ始めていきます。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義