歯髄再生治療の意義
「歯なんて、ダメになったら、インプラントをすれば良い」と言う強引な先生もいるでしょう。
そうでしょうか?疑問に思います。
親から頂いた体を傷つけて、体内に異物を入れる事には、若干の違和感を覚えます。
自分の歯が1番良いに決まっていますよね。
だからこそ、自分の歯を大切にしたいと考えています。
昨年、歯を抜かないことをテーマとした本を発行させていただきました。
しかし、昨年11月ふとしたことを目にしました。
「歯髄再生」の道が開かれた事実を知り、勉強会に参加しています。
このブログを読む人には、歯の根っこだけでなく、神経の保存、再生にまで道は開かれていたことを知ってほしいです。
歯の神経の役割について再考してみました。
神経の役割とは、
1.歯の異常や痛みの感知
2.歯の根破折の防止
3.根尖の自然閉鎖
4.根っこの不自然な穴の再生
5.歯冠の象牙質の再生、強度の回復
神経の回復は、歯の寿命を伸ばす事に必ず寄与します。
自分の歯は、痛みやしみるなどの異常を感知して、歯根膜があるために噛む感覚も存在します。
インプラントでは、食感という本当の感覚はなく、「食」の美味しさをやっぱり損なってしまいます。
自分の歯の代わりをインプラントが100%できるわけでありません。
これからの歯科治療は、根っこの保存だけでなく、歯髄再生によって歯の神経も保存していけたらもっと良いと思っています。
未来に向かって歯の保存から、歯の神経の保存まで広く扱っていける歯科医院を目指して勉強中です。
全ては、患者さんとメンバーの未来のために・・・
下田孝義
医療法人社団徹心会ハートフル歯科