インプラント周囲炎への対応
開業して18年となり、10年以上経過しているインプラント患者さんが多くいらっしゃいます。
5年前くらいにインプラント周囲炎が少し増えた時期があり、悩みましたが、インプラント周囲炎について患者さん教育をしっかりとする事で、重度にならないように対処してきました。
その対処法について、紹介します。
インプラント周囲炎は、インプラントと歯肉の隙間が汚れて細菌が繁殖する事でか起こると思っています。
逆に汚れていないのに、インプラント周囲炎になる患者さんは、少ないです。
もちろん、咬合が原因の場合もあるでしょう。
それは、外傷による骨吸収だと思っています。
矢印の部分から膿が出ています。
インプラントをして、10年以上の症例です。
その場合には、レーザーで歯肉を焼きながら、細菌層も破壊、洗浄、除去していきます。
そうすれば状態は良くなると思います。
治療後歯肉が焼けています。
しかし、それ以上に歯肉の腫れや出血、排膿がなくなることの方が重要な要素です。
60手前の患者さんなので、あと20年使って欲しいと、レーザー治療を行いました。
次回には、拝納も止まっていると良いと願って帰宅してもらいました。
自分の歯が一番だと思いつつ、残せる状態を越えた悪い状態であれば抜歯もやむえません。
ギリギリなら保存の選択肢も検討しながら、患者さんの笑顔への継続の道のりを話し合っていきます。
患者さんは、痛くなく治療が受けられて、しっかり食事ができることを望んでいます。
その希望が答えられるのように、しっかり治療をして、メインテナンスを通じて、コントロールをしていきます。
将来の健口長寿を、目指して今後ともしっかり皆さんの口腔内の管理のお手伝いをしていきます。
近くで寄り添える形の歯科医院を目指します。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義