ハートフル歯科では、いくつもの口腔内スキャナーがあります。
２０２４年６月からは、口腔内スキャナーによる印象採得が保健収載されることが発表されました。
国としても、デジタルの流れを推し進めています。

今回は口腔内スキャナーの魅力と、初心者の歯科医師がスムーズに歯の印象をとるコツについて考えてみましょう。

口腔内スキャナーの魅力

従来の寒天アルジネート連合印象は時間がかかったり、気泡が入ってしまったりします。
口腔内スキャナーを使うことで材料もいらないですし、短時間で高精度の印象を取ることができます。
撮影したデータは画面上で即座に確認することができ、形成を自分自身でチェックすることができます。
アナログな印象では、石膏模型にするまでそれができません。
つまりアナログだと形成に問題を見つけても、それを修正することができないということです。
デジタルな印象を行うことは、患者さんにも歯科医師にもメリットがあります。

初心者がスムーズに歯の印象をとるコツ

機種によって若干の差はありますが、大まかには注意しなければいけないポイントは同じです。

・スキャナーカメラの角度と距離
歯面とスキャナーの距離は一定に保てながら印象をとりましょう。
カメラは読み取りやすい焦点深度というものがあります。

・撮影する順番
咬合面から撮影するようにしましょう。
カメラが迷子になると、撮影が中断してしまいます。
その時に咬合面がすでに撮影できていると、カメラがすぐに認識してくれて撮影再開することができます。

・綺麗な形成をする
形成面が凸凹だったりアンダーカットがあったりすると読み取りがしにくいです。
また、歯肉を傷つけて出血していると、それもエラーの原因となります。
口腔内スキャナーを使っているとより綺麗な形成を心がけなければいけません。

口腔内スキャナーは普及してきていますが、若手歯科医師ほど使うべきものだと思います。
口腔内の小さい歯を見ても、形成が綺麗かどうか判断しにくいです。
大きな画面上で形成チェックし、自信を持って医療を提供できるようになりましょう！