院内研修で、サイナスリフトなんて聞いたことないですが、 ハートフル歯科医院では、上顎洞にインプラントアプローチするためのテクニックを院内研修で行うこととなりました。

3週に渡って全員出勤の土曜日のお昼休みを使って行っています。

1週目は、上顎洞の解剖学と症例の選択に関しての講義となります。

適応症や難易度について話しました。
大学では、教えてくれない耳鼻科領域の話です。
歯科医師免許の境界線となります。

7.8人が入れる男子更衣室で、お弁当を食べながらの講義となりました。

2週目は、実習です。
思い返すと2年前にピエゾを使った、実習を行っていましたが、そのさらに先の上顎洞粘膜の剥離に関して行いました。

K2 剥離子も使用します。

上顎洞の形によって難易度は異なります。
青のように、茶碗のような形は、優しいです。
黄色のようにボウル型は、なんとかなります。
赤い 平皿のような形の場合は、パラタルトランスサイナスは、難しいと思います。

まずは、1週目に解剖学的な難易度について解説しました。

2週目は、実習です。

解剖学的な難易度が理解できたところで、卵の殻のどこを対象にするかは、その人の力量次第。失敗しても実習なのでおかまいなし。さぁ、やってみよう!

それが、今回の実習です。

インプラントを入れる同じ太さ5mm径の大きさを卵の殻に書き込みます。

その大きさにピエゾトーム(超音波切削機)を利用して丸く卵の殻を切り抜きます。

結構真剣にみんなやっています。

丸く切り抜けたら、真ん中の殻をそっと剥がします。

剥がし終わったら、サイナス剥離子で内側の薄皮を剥離します。

そっと、そっと 天井に触る感覚を確認しながら剥離します。

7mmまで、奥行きが出来ればバイコンインプラントならば、埋入できます。

見えにくいが5mmの穴の向こうに薄い粘膜が広がり、空間ができていることが分かります。

卒後一年目でもサイナスリフトの仕方について、正しい知識がえられます!

これでインプラントは、埋入可能です。

講義と実習を通じて、パラタルトランスサイナスの講義を終えました。

3週目は、ピエゾトームを2台にして、難易度の違いについても、全員の理解を深めようと思います。

遊び感覚の学びは、理解度が上がります!
普段は、成功体験の積み重ねで成長すると話していますが、こういう実習は、遊びの中から学びます。と変わります。
失敗とかそう言う概念がなくなります。

みんな楽しそうに実習していました!
今回は、卵かけご飯食べる
から始まります!(笑)

大戸屋さんには、ランチをいつもありがとうございます。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科