下顎のグラグラの患者さんに口腔内カメラのみで総入れ歯を作る。第二弾
先日に続き、総義歯を口腔内カメラで作ろうと試みています。
今回は、第二弾となります。
すでに下顎にはインプラントが入っていて、部分入れ歯が入っています。
そして、インプラント手術が、3ヶ月が経過しています。
そろそろ、インプラントオーバーデンチャーの本歯の作製に取りかかりたいです。
今の状態は、こんな感じです。前歯は、歯周病ですでにグラグラです。
かろうじて、入れ歯を支えてくれています。
1番大事な役割は、下顎の水平的、垂直的な位置を維持しておくことです。
長年、決まっている下顎の位置を変えずに、新しい歯並びとインプラントセラミック歯を製作したいと考えるので、現在の咬み位置を正確に情報として取り込みたいと撮影による入れ歯作りを行いました。
この写真にあるように、上下の口腔内カメラデータと、上下の歯形を取り込むとそのデータから、CAD/CAMによる総入れ歯が作られます。
口腔内カメラで総入れ歯=デジタル義歯を作るメリットは、
1.印象時の嘔吐反射がない
2.グラグラの歯でも、型取り時に抜歯になることがない。
3.数本の歯が残っているだけでも、本人の現在の噛み合わせを取り込めて、再現された総入れ歯が可能
4.治療ステップが数回分、短縮化されるので、納期が早まる。
この4点であるので、デジタル義歯は、やめられません。
未来の入れ歯は、CAD/CAMだ!
全ては、患者さんの未来のために・・・
下田孝義