僕たちは、“マルモ”って言葉をよく使います。

今の状態の模型を記録する型取りをして、作った石膏模型です。

今までは、その石膏模型を何年分も貯めていました。

ワンルーム一部屋じゃ効かないくらい収納が必要でした。

古くなると捨てていく。

ハートフル歯科医院でも、一時的にはそういう時代がありました。

今の技工室は、石膏模型置き場だったのです。

それも今は昔。

タイムラプスを使えば、写真のデータの歯列データを立体画像で記録しておくことが可能です。

データなので、保管場所は必要ありません。

クラウド上なので、データを保存するハードディスクもいりません。

実際には何に使うのか?

初診時の状態を説明するのは当然ですが。

3年、5年と時間を経つと、銀歯が外れたり、むし歯が再発したりします。

最近、僕が社内で話題にしている咬耗についても変化が分かるはずです。

天然歯とセラミックのすり減り具合は似ていて、銀歯は減らない。

そこで、外傷性咬合になっていく。

また、歯の形によって、生え方によっては犬歯がすり減っていく過程で強く当たりだし、グラグラするなど状態になってしまいます。

しかし、それをデータを含めて、きちんと説明することはなかなかできません。

全ての患者さんの初診時の歯列データがない。

定期的にマルモを残していないなどの問題点があるからです。

このタイムラプスを使い、このあと10年くらい記録を撮り続けると本当に「歯のすり減り」の時間軸を追った変化について語れるようになると思います。

佐賀県の歯科医師の先生が校医になって、30年間口腔内写真を撮り続け、小中学校の生え変わり時期の変化についてまとめた本があります。

写真データだからこそ、可能だったと思います。

それでも印刷している時代だったので保管管理には、時間とエネルギーが必要だったと思います。

偉業を成し遂げられました。

このタイムラプスを使うことで、すり減らない銀歯の問題点や歯並びの問題点が審美だけにとらわれないことを明確に説明できる資料が作れるようになるでしょう。

歯科医療が今噛めれば良い時代から、生涯に渡って美味しく食事をいただくことを指し示すことができる時代になろうとしています。

“オーラルフレイル”口腔機能の衰えが人生の最後を蝕むことが分かってきました。

歯科医師と高齢者との関わりが変わろうとしています。

僕ら、現役世代も老後に備えて口腔環境を整えていかないといけない時代になってきています。

老後の問題は、2000万円だけでなくなっています。

健康長寿を目指すためにも、口腔疾患予防。

口腔感染症の予防こそ今求められている歯科医療だと確信しています。

全ては、患者さんの未来のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科