歯髄は、再生されます。

すごいことですね!

歯の神経を取ったら、抜歯へ真っ逆さまだと習ったきましたが、時代は変わってきました。

親知らずや乳歯、過剰歯など抜いた場合に処分していた歯の歯髄を冷凍保存しておくと、将来神経治療をしなければならなくなった時に、復活させることに利用可能な時代です。

実用化されました。

全国9施設だけが現在厚生労働省指定認可施設となっています。

過去の歯科治療で、神経を失った人もチャンスがありますね!

歯牙の残った歯質量が重要なので条件が厳しいですが。

1.歯髄が採取できるドナー歯がある
2.残存歯質が多い(残根状態ではムリ)
3.移植費が、50万円以上するので経済的な負担がかかる
4.根管治療がきちんとできる状態
5.CT、マイクロスコープ、ラバーダムなどの根管治療専門の歯科医師と同等な設備、技術がある

有利な条件は
1.年齢は関係ない
2.親子間でも移植可能
(倫理的に現在は法整備待ち=今は、ダメ)

抜歯後に培養機関に冷凍輸送をします。

そこで、健康な歯の中の歯髄を取り出して、歯髄幹細胞を培養します。

約1か月の培養期間の後に移植の準備をします。

根管内を無菌化したのち、培養細胞を注入。閉鎖すると、数ヶ月で歯髄細胞として分化定着します。

根管内を無菌化する際に、最新の設備や根管治療技術が要求されます。

根管は、全て根先まで開通させることが条件で、専用の洗浄剤で無菌化させていきます。

ビタペックスやカルシペックスは、不純物が多く使用禁止薬となっています。

無菌化されたかどうかは、滅菌綿栓を使ったPCR検査を行います。

無菌化された根管内に、指定された日に合わせて冷凍輸送されてくる歯髄幹細胞を注入します。

培養細胞は、1根管試験管1本分必要になります。

そこで根管数が多いほど金額が高くなってしまいます。

歯髄幹細胞は、2週間ほどで定着して歯牙の生活反応を示す様になります。

すべては、患者さんの笑顔の為に・・・

下田孝義

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科