30代前半の女性の初診の方が親知らずが痛くて、痛み止めを飲みピークを越えてから来院されました。

話を聞くと先週から右奥が痛くて食事ができず口が開かないと、典型的な「智歯周囲炎」だと考えられます。

「親知らずの痛み」の原因として、中途半端に生えている親知らずに歯ブラシが届かず不潔になり、歯石や汚れが溜り虫歯になったりするものです。

20代後半から40才くらいにかけて、体調不良の際に痛みが起こってしまいます。

抗生物質と痛み止めを飲めば治る事が多いのですが、再発も多くその手前の歯がむし歯や歯周病の原因にもなるので抜歯をすることもあります。

大きな神経が近かったり横を向いていたりしていて、難易度が高いものもありますので、抜歯できるスキルのある先生をお探し下さい。

病院の口腔外科を紹介されることもあります。

歯科医師は、歯のトラブルの何でも屋さんと思われますが、実際には英、国、数、理、社のように科目が別れていて得意不得意があることは知られていません。

ハートフル歯科医院は口腔外科の得意な歯医者さんなので、必要な抜歯は院内で行います。

口腔外科と聞くと「抜歯好き」と思われていますが、再植、移植、接着治療、歯根端切除術、ヘミセクションなど口腔外科が主体的に「歯の保存」に寄与する治療法がある事を理解して欲しいと思っています。

口腔外科=抜歯好きは、言い過ぎですからね!^_^

 

この女性は痛みの原因であった、少しだけ生えている親知らずを抜くことにしました。

喉の奥までの伝達麻酔をして、しっかりと麻痺させます。

そのあと少しだけ切開をします。

すると歯肉に隠れた歯の表面にびっしりと歯石がついていました。

これが細菌の温床となり、今回の親知らずの痛みの原因です。

そこで抜歯をします。

抜いた親知らずには、コケのような歯石が生着しています。

親知らず抜歯時の痛みへの不安対策!

・親知らずは、喉の奥にある神経中心に麻酔を効かせることで痛みなく抜歯可能です。また、スキルアップすることでほとんどの抜歯は、10分15分で抜き終わります。

・抜歯の後の痛みは、持続的に痛み止めを飲んでもらいコントロールしてもらいます。

親知らずが痛くなった場合には、徐痛後に、速やかに抜歯することも必要です。

お近くの歯医者さんに相談して下さい。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科