「右上が痛かったがどこが痛いか分からなくて、今はあんまり痛くない」と言う急患さんがいらっしゃいました。

レントゲンを見ても何もなくむし歯は見当たりません。

でも痛いと言い、むし歯が進行した時の痛みであろう表現をしていました。

右上の歯をトントンと叩き打診を行ってみると、6番目の銀歯が入っている箇所に多少いたみがあると訴えていました。

銀歯に力を加えてみると外れてきました。

一見何もなかった歯です。

接着剤とむし歯を除去しながらマイクロスコープで見てみると穴が空いていました。

針で突いてみるが痛みもないく、出血のない穴でした。

以前にむし歯治療をし、ギリギリ神経治療をしないで済んでいたものが、銀歯の下にむし歯が進行しと考えられます。

「銀歯の下にはむし歯ができるんだよなぁ。」と心で呟きました。

銀歯を戻して確認してみると隙間が見えてきました。

さっきまでなかったのが、食渣が詰まって分からなったんだろうと思います。

ラバーを張ってあったのでそのまま動画を撮りながら、治療を継続していきました。

4根管が見つかって根尖まで器具が到達しました。

ちょっと嬉しかったです^_^

診断には見えることが最重要だと再確認をしました。

銀歯が外れてきた段階で即ラバーダムを貼り、むし歯を追いかけ無理には削りません。

見えているから削る必要もありません。

見えるって良いなぁと思いました。

画像を見せながら今日の治療を終えました。

初診の診断にはマイクラスコープって特に良いですね。

患者さんに正しい診断の流れが説明できます。

マイクロスコープない歯科医院はどうやって診断しているんだろう?

全ては、患者さんとメンバーの未来のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科