医療とは、命題の答え
卒業一年目の僕のノートに書かれていたものです。
「医療、医学、医業、技術、知識、経営、医道」
医療とは、医学、医業からなる
医学=治療とは、知識と技術からなる
医業とは、医道と経営からなる
僕は大学を卒業したその時から、医療と治療が違うとことを気にしていたんだと思いましたとびっくりしました。
あんまりノートとかとらない不勉強な僕は、学生時代には、なんでもノートというメモ書きしかしないノートをカバンに一冊入れていました。
どの授業もそれに書き殴る。
テスト前には、まとめてずらっと目を通し、よく分からなくなると、他人のノートと照らし合わせる(笑)
そんな試験勉強でした。
こんな習慣しかない僕なので、卒業後のノートには、なんでも書いてあります。
まとめることはやったことがありませんでした。
暇な時にパラパラと読み返して記憶に定着させていました。
荷物にならず、一冊のノートで済むこれはこれで当時の作戦でした。
入れ歯や抜歯の話、それ以外も患者に教えてもらった、ご飯屋さんなど片付けしてきたら、見つかったので、話題にしてみました。
医療=医学=治療と思われがちですが、医療には、医業が含まれて、「業」とはお金をもらって行うとこと定義されています。
お金をもらうのであれば、そこには経営(お金の問題)や医道(医師としてのモラル、患者の気持ち、感謝)を考えないとけないということでした。
うーん、深い世界です。
一年目に、経営や医道についても興味があったんでしょうね。
未来の歯科医療のために、医学の追求だけでなく、患者さんの気持ちに寄り添える歯科医師になりたいと思っています。
卒業して26年が経過しました。
医道に終わりはなく、日々研鑽を重ねています。
来年の新人教育にも加えていこうと思います。
知識、技術だけでは、歯科医療は成り立たちません。
歯科医師としてのあり方、患者さんの気持ちを汲むなど、基本的な人としてのイロハを伝えていきたいと思います。
全ては、患者さんとメンバーの笑顔のために・・・
下田孝義