デジタル化義歯での入れ歯
作製法は3種類です。
1.本人の義歯をコピー(3Dプリンター使用)してそのあとは、従来の製作方法。
2.もう一つはイボクラ社が提供する、BPSシステムを利用して、咬合床や人工歯配列などデータ化して、パソコンでデザインして今回導入予定のミリング義歯を削り出しで作る方法。
3.デジタル義歯をデザインしたあと、3Dプリンターで出力して作る方法。
3種類ですね!
日本に、20台以下の導入実績、最新のミリングマシンがやってきます。
2のミリング義歯と3の3Dプリンター義歯
2番、3番の違いは、別の機会に書こうと思います。
今回、ハートフル歯科医院でやりたいのは、2番のBPSによる入れ歯作りの手順と、ミリングマシンを使用した削り出し入れ歯です。
コピー義歯を応用する咬座印象、上下額同時並行印象は、今までもやっていました。
かなり良いものができています。
しかし、今後はこの方法に追加して、
・水平的な噛み合わせを取得する=ゴシックアーチ
・コンピューターを使用する入れ歯のデザイン
・人工歯の移動せず、辺縁の変形の少ない精度の高い削り出しの入れ歯製作
が始まります。
型取り、噛み合わせ取得、精度の高い入れ歯製作、調整と4個作りのポイントがあります。
このポイントに沿って、入れ歯作りの新体制について解説します。
これは、従来のコピー義歯を応用した入れ歯作りです。
コピー義歯を使用して、粘膜面の型取りを取ります。
噛み合わせも従来通り、垂直、水平的な位置関係も旧義歯のまま記録できます。
・型取り→今回は、今の義歯を気に入っている。
・噛み合わせは、垂直的な高さを大事にしている。水平的な位置は、旧義歯を参考にしています。
しかし、デジタル化されたイボクラ社のドライミリングが導入されると、今後、ゴシックアーチトレースによって、垂直的な高さを1mm単位で調整可能、水平的な噛み合わせを個別に計測して、人工歯配列に反映が可能になります。
パソコンを使用した、入れ歯のデザインは、時間も短縮されます。
噛み合わせに関して、精度が大きくレベルアップします。
・入れ歯のピンクの部分の製作時の変形がなくなる→人工歯の位置異常、辺縁の歪みがなくなり、予定通りの入れ歯が作られます。
パソコンでデザインされた形がデータ通り出力されるのです。
結果、職人技と言われ、入れ歯の調整が少なくなります。
試適したスーツが、出来上がってみたら、キツかったり、寸足らずで出来上がってから、微調整することを過去には、やっていました。
現代人の私たちは、試適したんだからそのまんま作ってくれたら良いだけだからと、言いたくなりますが「それができないんです。」と定員さんに言われるようなものですビックリ!
試適の入れ歯のそのまま作るができない世界に住んでいました。
今からは、試適したままにできる新しい世界に住み替えるます。
コピーすること。
精密に再現することに慣れた、僕らかるすると入れ歯の世界は、昭和初期のイメージです。
例えるなら、写真がなくて、似顔絵は似てるけど本人ではない。という感じです。
デジタル義歯も始まります。
CAD/CAMを使用して、銀歯治療の当たり前の価値観が、変化したかのように、入れ歯作りも変化します。
その歯科の歴史の最前線のスタートラインに立つことができました。
嬉しくて仕方ないです!
仕事を楽しんでやっています。
全ては、患者さんとメンバーの笑顔のために・・・
下田孝義