15年前に、全顎インプラントを行った、おばあちゃんの話
以前も書いたことがある、施設入所のおばあちゃんのお口の中の写真を撮らせてもらった。
インプラント歯と歯肉の境界にベッタリと食べカスが溜まっていた。昨日今日の話でもない。
歯ブラシをすると痛がる。
通院するすべもない。
たまに歯磨きに訪問に行っている。
元気な姿を見てホッとする。毎回、気にするのは、体重だ。フレイル。虚弱ともいう。
食べられないと体重が落ちてくる。
不具合なく食事が喉を通過すれば良しとなる。
だんだん僕のことも分からなくなり、歯ブラシも嫌がる感じがする。
老いに向き合う訪問歯科。
本人も大変なんだと思う。
人は、いつまでも残された時間を幸せになりたいと思うだろう。
噛める喜びをあきらめないように、出来ることをやっていこうと思った。
いつもでも元気で会いたいです。また、ハブラシしにいきます。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義
医療法人社団徹心会ハートフル歯科