10年以上歯科医院に行ったことがなく、自然に脱落して奥歯もなくなってしまった、

前歯の残っていますが、むし歯でかけたり、グラグラしたりで食事が不自由になってしまった
60代の方の症例です。

前歯が大きくむし歯でかけています。
見えるが歯が3本?
そのうち大きく欠けているものが1本です。

下から覗くと奥歯がないことがわかります。
通院も怖い、なるべく早く直したいという希望から入れ歯を選択しました。
虫歯や歯周病気で具合の悪い歯を抜いて、状態の良い歯を残して、磁石を取り付けました。

 

こちらが入れ歯取り付け後のスマイル写真ですが、見て下さい。
前歯がしっかりと見えて、素敵な笑顔に戻りました。

金属の丸い金具が磁石で、白い部分が抜歯した部位の粘膜保護剤です。
外れない仕組みと痛みの出ない工夫が詰まっています。
粘膜治癒がに柔らかい粘膜保護素材から、硬い安定したプラスチックに置き換えます。

入れ歯というと、あの大きなプラスチックの塊と思われる方も多いと思いますが、磁石でくっつくので、上顎のプラスチック部分は、削って面積を減らせます。
その分、嘔吐反射(えずく)は、起こりにくいです。
そして、装着の違和感や食事の温度感、減らすことができます。

ある程度大きくないと、噛む力を受けきれないので、このくらいの大きさにしました。

金属のバネをひっかけて取り外しをする入れ歯と比較すると、バネが見えなくなるので審美的にも満足度が高くなります。

この入れ歯を入れることで、患者さんは奥歯で食事をする感覚を10年ぶりに取り戻したそうです。
粘膜に圧痕が付くほど噛めていたので、食事も快適になっている様子でした。
昔は、食べやすいものを選んで食べていましたが、今は、家族と同じものを食べているそうです。

勇気を出して、歯医者さんに通って良かったと、感謝されていました。

今は、新しい噛み合わせと入れ歯に慣れてもらう期間ですから、柔らかめなものを食して下さい
とお願いしていますが、抜歯部位も治癒して、調整が進む事で、さらに快適に食事ができると思います。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科