インプラント周囲炎について
インプラント学会から治療指針が送付されてきたので休みの朝にしっかり読み込む!
朝活 皆さんやってますか?
今日は、走りに行くのは、この後にしてインプラント学会からきた治療指針を読み込みアップデートしました!
インプラント治療の常識とも言う。
エビデンスベースで4年に1回更新されている本となります。
100P程度なのですぐに読み終わるが、 気になったところを添付してみたいと思います。
インプラント治療とは、「手術」と思いがちですが、「 長期予後を診る」は、もっと大切だと思っています。
その長期予後を左右するものには、
・治療計画
・咬合の安定
・プラークコントロール が、あります。
特にインプラントセラミック周囲の歯肉縁下のプラークコントロー ルは、困難だからこそ重要な要素となります。
そのプラークコントロールが出来てないとインプラント周囲炎が発 生します。
下記は、本からの引用となります。
インプラント周囲炎対応は、
→インプラントセラミックを徹底的に清掃して、 抗生物質を服用しろ!
と単純には、書いてありました!
おっ!
ついに、ハートフル歯科が、15年前からやってきた、 取り外しのできるインプラントセラミックが勝者の法則となった!
・カムログインプラントでは、日本初であろう 穴あきemaxを使用したインプラントセラミックをバンクーバー から発売直後に個人輸入してきた経緯
・バイコンインプラントを主力のインプラントに選択した経緯
など、ハートフル歯科では、 常に取り外せることにこだわってきました。
そして、 インプラント周囲炎と戦ってきた経緯があります。
そして、
ハートフル歯科で、インプラント治療を受ける方には、 取り外しができるメリットを理解して欲しくてこのブログを書いて います。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義
「(2) インプラント周囲粘膜炎
インプラント周囲粘膜炎は、 硬組織に影響がみられない状態であるので歯肉炎に準じて治療を行 う. 基本的にはインプラント周囲溝内のプラークなどを取り除き洗浄を 行う。歯石のように石灰化して容易に除去できない場合は、 インプラント体の表面、 特に鏡面加工を施してある部分を傷つけないようにプラスチック製 スケーラーなどを用いて除去する。埋入深度が深く、 上部構造やアバットメントを撤去しないと清掃が困難な場合は、
上部構造を撤去し洗浄や歯石除去を行うとともに、 上部構造の徹底的な清掃を行う。 症状が強く発現している場合には、 抗菌薬や含嗽剤の投与を行うこともある。
インプラント周囲粘膜炎の症状を繰り返さないように、 またインプラント周囲炎へ移行させないために、 効果的な口腔内清掃方法を指導するとともに、 メインテナンス間隔の短縮を行う。
(3)インプラント周囲炎
インプラント周囲炎で骨吸収がみられる場合は, インプラント周囲組織に対する治療に追加して、 インプラント体表面の処置も必要となる。 基本的には粗面に付着したプラークを除去することは非常に困難で 、治療法は確立されていないが、 現在用いられている方法を以下に示す。
a) 非外科的治療
①口腔衛生指導
② プラスチック製スケーラーを用いたインプラント体周囲のデブライ ドメント
③殺菌効果のある洗口液の使用
④抗菌薬の投与
b) 外科的療法
①粗面の滑沢化
チタン製スケーラーや専用器具を用いて粗面を滑沢化し、 鏡面に近い状態にすることでプラークを除去する。 プラークの再付着を防止する効果が期待できる。しかし、 骨との境界面の沢化が難しいことや、 狭いポケット状の骨吸収を示す部位では、 部具が届きにくく容易ではない。
②エアアブレーション
B-TCPなどパウダーを用いてエアアブレーションを行い、 粗面に付着したプラークなどの汚染物を除去する方法である、 短時間での除染が可能であるが、 気の発生やパウダーの軟視織内への迷入などの欠点もある。」
医療法人社団徹心会ハートフル歯科