歯科技工士が不足しています。
入れ歯の担当者は、もっと足りていません。

今、うちの歯科技工所では、納期に3週間かかっています。
人不足、歯科技工士の高齢化……

40代の歯科技工士は、すでに業界の闇の中でほとんど潰れてしまい転職していきました。

今後さらに、60代の歯科技工士が引退すると更に問題は加速します。
そこで、入れ歯を3Dプリンターで作ることが、入れ歯作りの肝になります。

・人工歯配列のソフトによる自動化
・ピンク色した床と言われる部分のプリント印刷

を機械化したい。

型取りしたら、それを専用カメラで撮影して、入れ歯デザイン。
そして、人工歯(白)と床部分(ピンク)に分けてプリント出力します。

最後に白とピンクを接着します。
元々、白とピンクは、同一化学物質なので、半硬化時に合わせると完全に一体化します。
脱離など起こりにくくなります。

通常の入れ歯では、完全硬化後の人工歯を別素材のピンク床にひっかける形で物理的に付けていました。だから、脱離も起こってきます。それが少ない可能性が高いです。

短時間、低コスト、技工士要求スキルの低減、など若手の技工士さんにでも適応可能なシステムでした。

日本臨床歯科CAD/CAM学会でのアドバンスコースでしたので、講師の方は仲良しの先生ばかり

うちでやろうとしている、即時義歯のデザインを直接指導してもらったり

学会の仲間ばかりなので、新型のトリアス5の実機を手に取り、口腔内カメラ談義などをしながら楽しく講義、実習を行いました。

うちでは、実習で使用したものではない、ラピッドシェイプという3Dプリンターで使用します。
足りないマテリアル、やり方など、メーカー確認をしてすぐに実装していきます。

明日から使えるテクニック。
実践形式で良い講習会となりました。

GWに一緒に着いてきてくれた、2人の技工士さんには、感謝します。
「ありがとうございます」

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科