右下7番の歯が割れて、大きな骨の穴が空いている。
インプラントするにしても大きすぎるからどうにもがならない。

そこで、抜歯後 2か月待ち、歯肉が治癒するタイミングで骨造成を行なった。

まだ、人工骨にはなりますが、赤線のように水平的に良い感じの骨梁の高さまで、骨を入れました。

骨誘導膜で覆い、歯肉を縫ったらおしまいです。

頬側に骨隆起があったので、削除してその骨も混ぜながら骨造成としました。

以前なら、骨造成しないでインプラントを深めに入れていました。
そして、背の高いインプラントのセラミックを入れます。

確かに噛めるようになるんですが、
歯が長いので磨きにくい上に。
位置的にも歯ブラシしにくい部位。

磨きにくい×磨けない=予後が悪い

という話になります。
そこで、昔と違って今は、骨を回復させる技術が高まり、天然歯に近い形態の歯に戻すために、骨造成手術を併用するように進化しています。

噛めるインプラントから、長く噛めるインプラントに進化していく瞬間です。

せっかく、高額なインプラントをやるのであれば少しでも良い条件でセラミック(本歯)を入れるようになりました。

全て患者さんの笑顔のために・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科